第6回 SSTR 2018レポート

第6回 SSTR(サンライズ・サンセット・ツーリング・ラリー) 

実施期間:2018年5月26日(土)〜5月27日(日)

日没時間:19:02

ゴール地点

天候:晴れのち曇り

参加台数:2967台(内タンデム100台)

6回目のあれやこれや

ゴールの方法を改善

これまでのゴール設定は、「羽咋市に設置した特設ゴールゲートの通過時点」としていましたが、今年からは「なぎさドライブウェイ」の入口である『今浜』~従来の羽咋のゴールゲートまでの8㎞区間をもってゴールとする設定(ログインしていただく)に変更しました。

これにより、持てる時間の範囲の中で、参加者の皆さんが千里浜での写真撮影など、思い思いに過ごす時間ができました。

 

ポイントは、休憩を愉しくするエッセンス

これまでのようにポイントの点数は
①道の駅;(2ポイント換算)
②高速道路のSA・PA(1ポイント換算)
③事務局の指定道の駅で(3ポイント換算)

また、③については各都道府県につき1カ所ずつ設けられており、道程に最低1カ所に立ち寄ることが必須。

これらを考慮したうえで計画的にルートを設定し、10ポイント以上の獲得で規定クリアとなります。

ただ、SSTRは、日の出から日没の時間制限がある中で、各々がこうした条件をクリアしながらも、「ゴールまでいかに安全に辿り着くことができるか?」を楽しむもの。

なのでこのポイントは、参加者の十分な休息とツーリングの安全性向上を主な目的とするもので、参加者の優劣を決めるためものではありません。

 

ゴールに至る全員の「ドラマ」を称えたい

参加者全員に贈られたフィニッシャーバッジ

ゴールしたライダーはみな等しく勝者。

参加者全員それぞれにドラマがあります。

これを称え、SSTRは千里浜に辿り着いた全てのライダーを「フィニッシャー(完走者)」と認定し、「フィニッシャーバッジ」を贈呈しました。

一日を走り抜いた証として

また、規定ルールをクリアしたライダーには、「完走記録証」も贈呈。

 

毎年販売される参加者ごとのゴール写真と共に、お部屋に飾るという方も多く、ふと疲れた時に、この一日を頑張って走り抜いた証が背中を押してくれることも…。

最果てのロマン

さらに、能登半島最果ての地、狼煙(のしろ)町にある「道の駅狼煙」を経てゴールしたライダーには、

「狼煙ステッカー」が送られました。

風間深志が選ぶスペシャルアワード

ゴール会場では、参加者ご自身が自慢したいお話や、エントリーからゴールまでの苦労話を任意募集。

その中で風間深志の印象に残る走りをしたライダーを、2日目のステージ上で御紹介し、記念に千里浜の砂が入ったスペシャルアワード楯の贈呈も行いました。

 

ステージには多彩なゲストの方々が登場

高橋ジョージ

東北宮城県出身のシンガーソングライター。

1993年に『THE 虎舞竜』としてメジャーデビューし、楽曲の「ロード」が220万名のヒットを記録。

今年(2018年)にアルバム「ロード - ザ・ベスト~25th anniversary~」や、ビートルズゆかりのアビーロードスタジオでレコーディングした「ロード~アビーロードスタジオ・ロンドン2018」をリリースするなど、精力的に活動している。

賀曽利 隆 (かそりたかし)

1947年生まれの冒険家・ジャーナリスト。

1968年に行ったアフリカ一周ツーリングを皮切りに、世界6大陸を駆け抜け、1982年にはパリ・ダカールラリーに出場。

ライディングキャリアの中では特にアフリカでの走行経験は数多く、2005年には13度目となるアフリカ横断を成し遂げた。

また国内でも温泉巡りをテーマに日本を一周し、2008年には「1年間で最も多くの温泉地を訪れ入浴した」人としてギネス認定記録を持っている。

また、昭文社の「ツーリングマップル」は、ロードアドバイスや見どころの紹介等が適格であることが知られるが、これらの多くは賀曽利氏の踏査によるもの。

多くのツーリングライダーのカリスマとして「生涯旅人」を貫く姿勢が支持を集めている。

三好礼子

東京都出身のエッセイスト・ナチュラリスト。

1975年にアルバイトをしながら日本一周し、365日で全国3万キロを走破。
この旅行記である「日本一周乙女の独り旅」をミスター・バイク誌に連載したことがきっかけとなり、バイク・車、そして旅に関連する記事の執筆を始める。

1987年には初のパリ・ダカールラリーに出場。

以来、2輪4輪の両方で国際ラリーに数多く出場し、1992年のチュニジアラリーでは2輪女性においてクラス優勝を果たし、さらに2000年のパリ・ダカールラリーでは、2輪女性クラス3位に入賞するなど輝かしい戦績を打ち立てた。

近年では自然農法による農業やキューバダイビング・アウトドアといったネイチャーライフの楽しみ方に関する活動を行いながら、2015年より松本にペレファカフェをオープン。バイク文化の発信地であるとともにライダーの憩いの場となっている。

福山理子(ふくやまりこ)

1996年にテレビ東京で放映されていた「出動!ミニスカポリス」の初代ミニスカポリスとなる。

現在では日本プロ麻雀協会女流Aリーグの雀士として、またある時は格闘家・心理相談員・綱引き審判員・占い師など、幅広い分野で活躍している。

2輪関係では、様々なバイク誌のコーナーへの執筆や、イベントへの積極的な参加など、バイクへの情熱は高い。

最近ではカブを手に入れ、Facebook上に立ち上げた自身の企画「福山理子とカブカブさん(仮)」が人気を集めている。

近藤スパ太郎

1967年埼玉県生まれの俳優で、・番組パーソナリティー。

伊丹十三監督作品「スーパーの女」にも出演した。

高田純次さんや布施博さんと共にROUTE66でシカゴ~ロサンゼルス間4,000㎞をハーレーで走破。アメリカ横断を敢行した経験を持つ。

パーソナリティーを務めた環境番組をきっかけに、子どもたちに環境問題をわかりやすく伝える「環境マルチタレント」として活動。

_01-e1495152062916 松下時子

セローをこよなく林道界のカリスマ主婦。

12歳でモトクロスを始め中学時代の3年間はモトクロスに熱中。

高校進学後に小型自動二輪免許を取得し、以来林道ツーリングの魅力に惹かれる。
87年には、XR80Rで「日本一周林道ツーリング」にチャレンジ。

現在、愛車セローで日本全国の林道を探索する日本林道一筆書き」が大人気。

その他、林道ツーリング関連の著述多数。

2016-tamon プロフィール MC・多聞恵美

兵庫県出身のモデル・タレント・ライター。

父の影響で3歳より小学校低学年頃までモトクロスに親しむ。

2007年9月より「BikeJIN/培倶人」(エイ出版社)にて「神戸っ子多聞のうまいもん、好っきやモン!」(現「神戸っ子タモンの関西うまいもんツーリング」)の連載をスタートし、人気コーナーとなる。

最近ではバイクウェアのビジュアル広告のモデルやバイクイベントでのMCとしても大活躍。

ヘルメットブランドKABUTOのデザインプロデュースなどでも活躍している。

MC・大平まさひこ

かつて、吉本興業所属のお笑いタレントとして活躍。

「R-1ぐらんぷり」や「M-1グランプリ」、「キングオブコント」の予選では司会を担当していた。

バイクだけでなく、船舶、スキューバ、サッカーにも造詣が深く、中でもサッカーについてはサッカーC級指導者、サッカー2級審判インストラクター、サッカー2級審判員、フットサル2級審判員といった資格を持ち、公式戦の審判も務めている。

現在は石川県金沢市在住。

フリーのタレントとして北陸地方を中心に活動しており、ツエーゲン金沢公式戦でのスタジアムDJを務めている。

バイクも多数所有しており、バイクに対する情熱も厚い。

 

こうした著名な方々がSSTRに駆けつけてくれて、ステージは楽しく盛り上がりました。

今年も千里浜再生プロジェクトに協力

近年の潮流の変化、その他の要因にかつては広々としていた砂浜の浸食が進み、多いところでは大幅に狭まったという「千里浜なぎさドライブウェイ」だが、砂浜の再生に向けた「千里浜再生プロジェクト実行委員会」様に、今年も寄付金を進呈しました。

データーで見るSSTR2018

参加者の内訳は?

先述の通り、今回の参加台数は総数で2967台、内100台がタンデムでの参加されていました。

これを男女比で見てみると、ライダー 2967名 のうち、 男性が 2684名、 女性は 283名。

タンデム同乗者 100名のうち男性 は9名で、 女性 は91名でした。

障がい者枠での参加台数も39台あり、内5台がタンデムということで、この数字だけを見ても、それぞれのゴールに10人10色のドラマがあったであろうことが想像できます。

幅広い参加者の年代の裾野

また、年齢別に見ると、40~50歳代の参加が圧倒的である中、少数ながら10代・70代の参加も見逃せないところですね。


(統計システム協力;東京コンピューターサービス株式会社)

ちなみに今回の最年長ライダーは御年78歳で、最年少は17歳。

全体の年齢を平均すると47歳となっており、今後さらに年齢層のすそ野が広がっていくことを期待したいと思います。

みんなどこから来ているの?

さらに、地域別に見てみると下記のようになっています。

北海道・東北

北海道 青森県 秋田県 岩手県
4台 5台 3台 22台
宮城県 福島県 山形県  
76台 42台 21台  

関東

東京都 神奈川県 埼玉県 千葉県
401台 418台 198台 176台
茨城県 栃木県 群馬県 山梨県
86台 60台 36台 17台

東海・中部

静岡県 愛知県 長野県 新潟県
227台 261台 59台 17台
岐阜県 富山県 石川県 福井県
61台 24台 43台 9台

近畿・関西・中国

三重県 京都府 滋賀県 大阪府
77台 67台 43台 152台
兵庫県 奈良県 岡山県 和歌山県
106台 33台 21台 13台
広島県 山口県 鳥取県 島根県
72台 25台 1台  3台 

四国・九州・沖縄

愛媛県 徳島県 香川県 高知県
19台 13台 13台 2台
福岡県 大分県 佐賀県 長崎県
22台 6台 2台 3台 
熊本県 宮崎県 鹿児島県 沖縄県
4台 1台 2台 1台

(統計システム協力;東京コンピューターサービス株式会社)

全国47都道府県から参加されたライダーたち。

遠く北海道や沖縄からはるばるやってきたライダーもおられました

ご参加いただき、本当にありがとうございました。

 

来年はもっと盛り上がるぞぉ!

地元の皆さんと一緒になって、今年も様々な「ドラマ」のゴールをお出迎えすることができました。

様々な形でSSTRの運営に携わり、準備に汗を流していただいたみなさん。本当にありがとうございました。

そして何より、このゴールを目指して1年を過ごしてこられた皆さん。

笑顔、そして涙。

千里浜の夕日はみなさんに何を残してくれたでしょうか?

夕陽が皆さんに残していってくれたものはきっと、皆さんを日常の中でそっと背中を押してくれるはず。

あの夕陽の穏やかで優しい暖かさを、いつまでも心に抱いていてください。

そして、胸の中に抱いた夕陽の暖かさが消えそうになったなら、またこの夕陽に会いに来てください。

太平洋で「おはよう」のあいさつをして、あれやこれやの苦労を乗り越えてたどり着いたなら、千里浜の夕日はまた、あなたの心に「新しい勇気」をそっと残してくれることでしょう。

そんな皆さんの日常を陰ながら応援しながら、私たちはまた、ゴールのたもとでお持ちしています!!

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