この日は、紀行作家のシェルパ斉藤さんを迎え、自身が企画した奇想天外な「ツーリング」のお話を伺いました。
シェルパさんはオーストラリアをツーリング中に大きなけがを負って長期入院を強いられますが、激しく移り変わる世の中とは隔絶した日々を過ごすうち「人はどうあっても生きていける」ということを悟ったのだそうです。
その悟りが力となり、旅への想いは加速。
帰国後はカブで九州一周、北海道巡り、四国でのお遍路ツーリングなどを体験され、そのあとも雑誌の企画として、日本に残る161の村をすべて周る旅や日本中の島をめぐる旅など、企画したテーマに沿って旅を楽しむようになります。
「もっと面白くて誰もやったことがないようなテーマを」と、その想いがエスカレート。
そうしてなんと、耕運機で日本中を4年3か月がかりで旅をすることになり、これが新聞にも取り上げられたのだとか。
その画像を見ながら、参加者たちも興味津々。
シェルパさんの旅の極意は…
「旅は楽しくなくてはいけない」
「予定は、未定であった方が良い」
「確実性より、冒険的であることが大事」
「テーマを取り入れたツーリングを」
などなど、旅の楽しさを拡げるヒントが満載。
その言葉通り、今回のSSTRには、カブ50に乗って岐阜県の長良川河口からスタートをし、千里浜のゴールまでのテーマはなんと"無給油完走"での挑戦だったのだと言います。
結果は惜しくもゴール手前50kmでガス欠を喫してしまったそうですが、この話も大変に盛り上がり、冒険を志すライダーにとって、とても興味深いカフェトークになりました。