history of
SSTR

SSTRの歴史

ダカールでのあの感動を
味わってもらいたい

1982年に日本人ライダーとして初めてパリ・ダカールラリー(現ダカール・ラリー)に参加しみごと完走した風間深志は、ゴールでダカールの海岸をヴィクトリーランしたような体験を、多くのライダーにも味わってもらうことはできないかと長年考えていました。


2012 年末から風間深志は自らのバイクチーム「Team RED HORIZON」のメンバーとともに、壮大なアドベンチャーラリーの構想をたてはじめます。

 

パリ・ダカのゴールをイメージし、日本で唯一、全長約8km もバイクで走ることができる、石川県羽咋市の千里浜(ちりはま)なぎさドライブウェイをゴールと定めました。

 

千里浜は日本海に沈む美しい夕陽の名所ということからこの夕陽を目指して走り、日本海の反対側の太平洋岸から日の出とともにスタートするというルールが決まりました。

こうして日の出から日没まで太陽を追いかけながら日本列島を横断する「サンライズ・サンセット・ツーリング・ラリー(SSTR)」が考案されました。


SSTRの成り立ち

自治体・地域がどのようにオートバイイベントを受け入れ、なぜ今もなお暖かく歓迎してくれるのか?

SSTR開始10周年の2022年秋に行われたPremium SSTR。この中で行われたシンポジウムでは、羽咋市長ご臨席のもと、住民・参加者ほか様々な立場でSSTRに関わる方々がパネラーとなり、SSTR開催に至るまでのお話や、(2022年までの)10年間のあゆみ、そしてさらなるSSTRの姿について話し合いました。

議事の内容を余さずお伝えするため、3部構成の長い文章になりましたが、SSTR草創期の様子がわかる貴重なお話が満載です。
 



2013年のPRE-RUN(試走)から最新回までの開催レポート

 

PRE-RUN 2013.06.29-30

2013年6月29 日(土)~ 30 日(日)、風間深志は「Team RED HORIZON」のメンバーら16人とSSTR のプレランを行いました。

日の出とともに東京はお台場の暁ふ頭公園に集合したメンバーは「また千里浜で会おう!」と言葉を交わし、それぞれが自ら定めたルートでスタートを切りました。

 

様々な苦労の末に、日没までに無事にゴールにたどり着くことができた風間深志とメンバーは、千里浜での再会に大きな感動と満足感を味わい互いの健闘を称え合いました。

こうして産声をあげたSSTR は、同年10 月に第1 回大会を開催。
以降毎年1回開催し年々参加者数は増大しています。

 


SSTR 1st 2013.10.19-20

sstr1st

2013年10月19(土)~20日(日)

参加:130台

ゲスト:小栗伸幸(オグショー代表)

・小栗伸幸、風間深志トークショー

 


SSTR 2nd 2014.05.24-25

sstr1st
2014年5月24日(土)~25日(日)

・参加503台/522人

・ゲスト:宇崎竜童、鈴木忠男、賀曽利隆

・宇崎竜童さんライブ

・鈴木忠男、賀曽利隆、風間深志トークショー

 


SSTR 3rd 2015.05.30-31

SSTR3rd

2015年5月30日(土)~31日(日)

・参加:913台/955人

・ゲスト:中野真矢、古澤恵、山口智充、鈴木忠男、賀曽利隆

・BS11「大人のバイク時間MOTO RISE」番組収録、中野真矢、古澤恵、風間深志トークショー

・鈴木忠男、賀曽利隆、風間深志トークショー

・山口智充 千里浜ライブステージ

 


SSTR 4th 2016.09.17-18

SSTR4th

2016年9月17日(土)~18日(日)

・参加:1790台/1856人

・ゲスト:山口智充、賀曽利隆、多聞恵美

・賀曽利隆、多聞恵美、風間深志トークショー

・山口智充ライブステージ(コスモアイル羽咋)

 


SSTR 5th 2017.05.20-21

SSTR5th

2017年5月20日(土)~21日(日)

・参加:2,325台/2,413人

・ゲスト:賀曽利隆、三好礼子、山口智充、風間晋之介、林家彦いち、松下時子

・賀曽利隆、三好礼子、風間深志・風間晋之介、松下時子トークショー

・林家彦いち落語ショー

・山口智充ライブステージ

 


プレミアムSSTR  2017.10.14-15

SSTR6th

2017年10月14日(土)~15日(日)

・参加:105台/108人

・ゲスト:賀曽利隆、三好礼子

・賀曽利隆、三好礼子トークショー

・林家彦いち落語ショー


【概要】

これまで5年間にわたり、SSTRに参加したライダーたち、そしてSSTRに関わってくれたすべての方々への感謝を表すため、パーティーを含む特別なSSTRとして開催された。

以降5年に一度PREMIUM SSTRを行うことになったわけですが、これが記念すべき第1回目のPREMIUM SSTRです。


SSTR 6th 2018.5.26-27

2018年5月26日(土)~27日(日)

・参加:2,967台/2967台

・ゲスト:高橋ジョージ、賀曽利隆、三好礼子、福山理子、近藤スパ太郎、松下時子

・MC:多聞恵美、大平まさひこ

・ライブステージ

高橋ジョージ ミニライブ(千里浜ゴールステージ)

風間深志・賀曽利隆トークショー(宝達志水町総合体育館)

風間晋之介トークショー(千里浜ホテルゆ華)

三好礼子・福山理子・多聞恵美トークショー(ロイヤルホテル能登)

近藤スパ太郎トークショー(すぱーく羽咋)

松下時子トークショー(千里浜レストハウス)


SSTR 7th 2019.5.25-26

2019年5月25日(土)〜5月26日(日)

・参加:3,940台/3,840台

・ゲスト:高橋ジョージ、賀曽利隆、三好礼子、菅原照仁、山口智充、福山理子、AYA1000RR、松下時子

・MC:多聞恵美、大平まさひこ

・開催場所は以下の3か所

  • 石川県羽咋市「千里浜なぎさドライブウェイ」終点特設会場(石川県羽咋市千里浜町タ4-1)
  • 石川県輪島市「輪島マリンパーク」輪島イベント会場(石川県輪島市マリンタウン)
  • 石川県七尾市「わくわくプラザ」和倉温泉イベント会場(石川県七尾市和倉町) 

【この年の概要】

ゴールを千里浜一か所とせず、上記3か所にゴールを設け、各地点を3元中継するパブリックビューイングも行った。

また参加者専用の遊覧船が運行されるなど、贅沢な内容のSSTRでした。


SSTR 8th 2020.10.1~2021.3.31

実施期間:当初の予定:2020年5月23日(土)〜5月24日(日)

 コロナ禍による延期後の開催期間:2020年10月1日(木)~2021年3月31日(日)

ゴール地点:石川県「千里浜なぎさドライブウェイ」

ゴール受付:石川県羽咋市「千里浜レストハウス」2 階特設会場

付帯イベント会場:

  • 石川県羽咋市「千里浜レストハウス」:SSTR 常設展
  • 石川県羽咋市「コスモアイル羽咋」:SSTR 2020 Riders Meet in 羽咋
  • 石川県羽咋市「ホテル ゆ華」:トークショウ
  • 石川県輪島市「道の駅 赤神」:期間限定 特設 SSTR Café
  • 石川県輪島市「道の駅 赤神」:トークショウ
  • 石川県七尾市「輪島キリコ会館」:トークショウ
  • 石川県羽咋市「千里浜なぎさドライブウェイ特設会場」:地元芸能(太鼓・よさこい)、トークショウ他
  • 石川県羽咋市「千里浜レストハウス特設会場」グランドフィナーレ

参加台数(人数):4,961台(5,131人)


【この回の概要】

この年は新型コロナウイルス感染症の蔓延により、世界中でパンデミックが起こり、国から非常事態宣言が発出された年。
当初は通常の5月開催を告知していたものの、一進一退を繰り返す感染状況に振り回されるも、走行日を指定しない「オープン参加」を取り入れ、「密」を避けるため、6カ月以上にわたり開催した。

 


SSTR 9th 2021 10.2~10.17

参加台数:約5,700台

開催期間:2021 年 10 月 2 日(土)~ 2021 年 10 月 17 日(日)
※ ただし、10 月 17 日(日)はイベントのみで出走なし

開催場所
ゴール地点:石川県「千里浜なぎさドライブウェイ」上の任意の場所
ゴール受付:石川県羽咋市「千里浜なぎさドライブウェイ特設会場」;地元芸能、トークショウ他イベント開催

付帯イベント会場: 石川県輪島市「道の駅 赤神」;赤神カブ祭り (10 月 10 日)開催
石川県羽咋市「千里浜なぎさドライブウェイ特設会場」


【この年の概要】

新型コロナウイルス感染症の感染者数が下降線をたどりはじめたのを見て、10月の秋開催を決定。
マスク姿で映る集合写真がまだ抜けやらぬコロナ渦への警戒を物語っています。


SSTR 10th 2022 5.21~5.29

開催期間:2022 年 5 月 21 日(土)~ 2022 年 5 月 29 日(日)

エントリー:約9,000台

※走行は5月28日までとし、29日は閉会セレモニーのみ。

【この年の概要】

新型コロナの蔓延防止の措置・宣言等々も解除され、SSTRは約3年ぶりの「5月平常開催」となったSSTR2022。

開催期間を 1 週間として、期間中の土曜日を出走日指定制に、そして平日は昨年と同じく、My SSTR 方式のオープン制とすることでこの混催方式を継承し、参加者の分散を図るとともに、平日にしか走行できないライダーの走行チャンスを拡げました。

今回は第10回目という節目の大会ということで、平日には行っていなかったステージイベントや、会期中に婚約したライダーを祝福する「マリッジ・セレブレーション」など、これまでにない試みもいくつか実施。

地元石川県内では自治体主導で「SSTR応援事業・SSTRおもてなし事業」などが実施されるなど、地域との結びつきも強くなり、これまでになく内容の濃いSSTRとなりました。

 


PREMIUM SSTR  2022 10.1~10.2

開催期間:2022 年 10月 1 日(土)~ 2022 年 10 月 2 日(日)

エントリー:約3,000台

PREMIUM SSTRは、5年に1度行われる特別なSSTR。

【PREMIUM SSTRの概要】

千里浜沿岸の羽咋市・宝達志水町をはじめ、SSTRを応援してくださる能登の皆さん、そしてSSTRを愛する全ての人々への感謝を込めて、加賀屋グループあえの風を借り切って、盛大な祝賀パーティーを開催しました。

また、走行は10月1日のみとし、2日は金沢市内でPREMIUM SSTR シンポジウムを開催。

これまでの10年を参加者と共に振り返り、未来のSSTRの姿を展望する有意義な時間となりました。

 

SSTR 11th 2023 5.20~5.28

テーマは「旅」

 

開催期間:2023 年5 月 20 日(土)~ 2023 年5月28日(日)

エントリー;約12,000台

開催場所
ゴール地点:石川県「千里浜なぎさドライブウェイ」上の任意の場所
ゴール受付:石川県羽咋市「千里浜なぎさドライブウェイ特設会場」

サテライトイベント

・SSTR シンポジウム会場 :石川県羽咋市「コスモアイル羽咋」

・MOTOあらうんどNOTO(自治体主催歓迎イベント)

5月21日(日)道の駅とぎ海街道(志賀町)

5月22日(月)道の駅塩田村(珠洲市)

5月24日(水)根木ポケットパーク内「サングリエ」特設会場(穴水町)


【この年の概要】

2023年は開催を間近に控えた5月5日に「令和5年能登半島地震」が発生した年。

出張企画「NOTO あらうんどMOTO」では、地域住民の方々と風間深志のトークショーが行われ、参加者と共に楽しいひと時を過ごしました。

また、コスモアイル羽咋で行われたSSTR シンポジウムでは、様々障害湖乗り越えて世界で活躍する人々から、「夢の力」の尊さを学びました。

さらにこの年は、平日のイベントにも力を入れ、毎日日替わりでゲストをお招きし、貴重な体験等を伺うトークショーで盛り上がりました。

 


 

SSTR 12th 2024 10.5~10.19

テーマは「能登応援

開催期間:2024 年10月 5 日(土)~ 2024 年10月19日(土)

エントリー:約14,000台

開催場所
ゴール地点:石川県「千里浜なぎさドライブウェイ」上の任意の場所
ゴール受付:石川県羽咋市「千里浜なぎさドライブウェイ特設会場」

サテライトイベント

・10月13日(日)SSTR 2024特別企画 「WITH US. 能登とライダーをつなぐもの」

会場:石川県羽咋市「コスモアイル羽咋」 来場者 約100名

・羽咋中学校/邑知中学校講演 「絶対にあきらめない人生の歩き方」

会場:羽咋市立羽咋中学校/邑知中学校10月7日(月・祝)  聴講生徒 約400名


【この年の概要】

2024年は元日に「令和6年能登半島地震」が発生した年。

地元の方々との協議の結果、10月に延期することを決定し、「能登応援」をメインテーマとした開催となることが発表されました。

このテーマに沿って「指定道の駅」は防災をテーマとしてものとし、加えて被災地域への経済復興支援を目的とした「能登半島地震支援ポイント」を設定するなど、具体的な方向性を打ち出していきました。

しかしながら、開催を2週間後に控えた9月21日(土)。「令和6年奥能登豪雨」により輪島市・珠洲市を中心に甚大な被害が発生。やむなく「能登半島地震支援ポイント」の指定範囲を縮小したほか、立ち寄りを義務から任意に切り変えるなど、被災地に配慮した内容に変更しました。

さらに最終日10月19日は高波の為、千里浜なぎさドライブウェイが通行止めに。

こうして自然の驚異・猛威に対応を迫られ、一時は危ぶまれた12回目のSSTRでしたが、地元の方々の多大なご協力の基に温かく迎えられ、いつも以上に多方の方々から「ありがとう」という言葉を頂いたSSTRになりました。