5月25日(木)カフェトークの内容

この日のゲストは、「世界一周バイク旅」や「世界一周、めげないライダーの人生術」などなど、多数の著書もある冒険家の坪井 伸吾さん。

坪井さんとバイクとの関りが始まったのは、高校を卒業した予備校生時代。

当時はいわゆる「3内運動」が盛んな時代で、バイクに乗るのは不良だと思っていたこともあるのだとか。

しかし、高校を卒業したある日、原付で釣りに出かけた坪井さんは、「釣りもしたいが、もっとバイクに乗っていたい」と、バイクの気持ちよさに開眼。

以来色々なところにバイクで出かけるようになり、大学2年のときにはバイクで日本一周。その後96年までバイクで世界一周の旅に出るほどになります。

1989年から91年まで、アラスカの町で買ったバイクでアルゼンチンを走ったときのこと。

相当な距離を旅した末、マゼラン海峡のリオガジェゴスという町でお金が無くなってしまい、そのバイクを売ってしまったのだそうです。

時は流れ、30年経ったコロナ禍のある日、バイクを買ってくれた方の娘さんからメールが。

その縁から去年、日本人ライダーが南米に行ったときに彼女を紹介し、画面越しにバイクを売った彼と画面越しに久々の対面を果たすことができたのだそうです。

この時は、過去と現在がつながった嬉しさを感じながらも、当時2年かけてやっとの思いでたどり着いたところに、ネットですぐにアクセスできることで不思議な気持ちになったのだそうです。

「便利さを享受することが必要な時もあるけれど、やはり旅には負荷というか大変さがあるから面白い」と語る坪井さん。

「旅の目的が釣りだったりバイクだったりと、いろいろ絡まっている」というなかで、どちらかというと釣りの方に重きを置くことが多いのだとか。

世界で釣りに勤しみ、ケニアとエチオピアの国境付近にあるツルパナ湖という湖では、幻の魚「ナイルパーチ」を釣り上げ、今回もSSTRにゴールした後、千里浜で釣りを楽しみ、なんと舌平目を釣り上げたのだそうです。

この他にも、ランナーとしての才能を発揮され「ロス〜ニューヨーク走り旅、5393km」という著書も著されている坪井さん

旅人生40年目。

「まだまだ挑戦したいことがあるので、今後も旅を続けていきたい」と話されてた坪井さんの柔軟な行動力に、興味津々の会場でした。