No.2015 すくえぁさん

おじさんの挑戦2023 ~SSTR初参戦記~

 

昨年のSSTR。何人か知り合いも出ていたので、どんなものかと埼玉の指定道の駅だった果樹公園あしがくぼにライダー達の到着時間を見計らって見学に行きました。

5月21日(土)SSTR初日、降りしきる雨の中、沢山のライダー達がポイント登録に訪れていました。

ずぶ濡れにもかかわらず、みんなキラキラした目。にじみ出るオーラ。

 

凄い!自分も出てみたい!僕ももう50歳目前。やれるうちにもう一度何かに挑戦したい!と言う気持ちは常に有ったんですが、これだ!と思い、初参加を決意しました。

 

当初は長年所有してきたスズキのジェベル250XCで出走するつもりでした。

だいぶ乗ってなかった期間もあり、かなりくたびれてました。

毎週日曜日に少しずつ駄目な部分の修理を行いました。やっと普通に走れる様になった頃、自分の修行も兼ねて少し長めの距離をツーリングをした帰り道、突然のエンジンストール。

幸いキャブレターのちょっとした不具合だったらしく、数分後にエンジンはかかりました。

それから毎日本気で悩みました。本当にこのバイクで千里浜までたどり着けるんだろうか?

数日間悩んだあげく、出した答え。

 

もう1台バイクを買う。SSTRの為に!

 

どうしてもSSTRに出てみたい気持ちが抑えられませんでした。

「月の小遣いを減らしてでもバイクを買うんだ!」と言う僕の勢いにカミさんも根負け。

今回旅を共にしたタフな相棒NC750Xを手に入れました。

 

その後、装備やら何やら揃え、1年がかりでたどり着いたSSTR2023。 出走前日の晩、普段ツーリングに行ってもせいぜい300km程度しか乗らない自分が、果たして片道600km超なんて距離を一人で走りきれるのか?という極度の緊張と、それを上回るワクワクで一睡も出来ずに迎えたスタートの朝。

僕の自宅は埼玉の北東部で、前泊の宿は東京有明。距離にして70km程度。

正直「どうせ眠れないなら前泊必要なかったんじゃね?(笑)」と考えながらスタートを切りました。

走りだすと不思議と何か特殊なアドレナリンが出るのか、走行中に睡魔に襲われることはありませんでした。

どうしても指定道の駅5箇所を獲りたかったが為に、スタート地点の有明から北に向かうこと85km。

振り向けば群馬と栃木が見える我が埼玉の指定道の駅かぞわたらせで予定通りポイントを獲得することができました

。でもこの時点で1mmも能登半島に近づいていない(汗) (ちなみに、ここから自宅までは30分以内の距離)とあせりつつも、「おじさんはやると決めたらやるんだ!」と自分に言い聞かせ、先に進みました。

「昼飯は信州で蕎麦を食う!」と決めていたので、道の駅ふるさと豊田で昼食休憩。

 

ところがこれが大誤算。

 

たまたまその日は混んでいたのか、出発予定時刻になって食券番号を呼ばれるという痛恨のタイムロスを期すも、どうにか遅れを挽回。

そして上信越道から上越JCTを経て北陸道に入った時に目の前に広がった日本海。

まだまだゴールは先だと言うのに感無量で涙が出そうになりました。

何度も夢で見た景色を今目の当たりにしている。

やっとここまで来る事ができた。

俺は今SSTRを走っているんだ。

 

名立谷浜ICで一旦高速を降り、下道で道の駅うみてらす名立から、道の駅能生に向かう途中、前日にSSTRを完走して帰路につく対向車線のライダー達のヤエー! 凄くパワーを貰えたし、何より嬉しかった!勇気づけられた!

みんな有り難う!!

そのあとも指定道の駅をクリアーしながら、行く先々で「頑張ってください!」と地元の方に応援して頂きながら、とうとうたどり着いた千里浜のゴール。

「お帰りなさい!」 初参加だけど(汗) 本当に嬉しかった! あいにくの雨で夕日は見られなかったけれど、千里浜の海は美しかった! 待っていてくれる人達は暖かかった!!

 

免許を取って30年、バイクを降りなくて本当に良かった!

 

SSTR運営スタッフの皆様、素晴らしい経験をさせて頂き有り難うございました!!

 

最後に、僕の挑戦を理解してくれて応援してくれた家族へ、心から有り難う!!

 

父ちゃん頑張ったよ。

 

追伸:ポイント獲得に走るもよし、ゆっくり景色を見ながら走るもよし、いろんなスタイルで挑めるのがSSTRの最大の特徴ではないでしょうか。ただ、一つ言える事は、どんなスタイルで挑んでも、見守ってくれる人々は暖かく、ゴール千里浜の海は美しい! また来年も!千里浜で会いましょう! お疲れ様でした