第10回 SSTR2022 レポート

第10回 SSTR(サンライズ・サンセット・ツーリング・ラリー)

開催期間:2022 年 5 月 21 日(土)~ 2022 年 5 月 29 日(日)

エントリー;約9,000台

3年ぶりの平常開催

2020年・2021年と新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、開催方式の大幅な変更を余儀なくされてきたSSTR。

2022年初旬までコロナへの警戒が続きましたが、春にはようやく蔓延防止の措置・宣言等々も解除され、SSTRは約3年ぶりとなる「5月平常開催」をすることができました。

定員制+オープン制の混催を継続

コロナ禍の2020年、何とか中止を回避する方法を模索する中で、参加者が日程を自由に決めることを可能にした「My SSTR」方式を初採用。

この方式が参加者から「平日参加が可能になったのはありがたい」とおおむね好評だったほか、地元の皆さんからも「感染防止のみならず打撃を受けた地元観光資源への経済復興に有効である」と、ご好評をいただいたことを受け、2021年にもこの混催方式を継続。

今回もまた、開催期間を5月 21 日(土)~5月 29日(日)の 1 週間※として、期間中の土曜日を出走日指定制に、そして平日は昨年と同じく、My SSTR 方式のオープン制とすることでこの混催方式を継承し、平日にしか走行できないライダーの走行チャンスを拡げました。

※走行は5月28日までとし、29日は閉会セレモニーのみ。

土日以外にも平日(水曜日)を含めた 計3ステージを開催

これまでゲストを招いたステージイベントは、主に参加者が多く集まる土曜日に開催してきました。

しかし、ここ数年はコロナ禍の開催で平日にオープン制を導入して以来、「平日参加だと、ステージイベントが無く、他のライダーとの出会いの場が少ないので寂しい」

といった参加ライダーからの声も少なくないことから、今年は初の試みとして土日の他、平日(25日)にも千里浜のゴール(羽咋市)でステージイベントを開催。

21日(土)・25日(水)・28日(土)の計3回それぞれのステージを、多彩なゲストの方々が盛り上げてくださいました。

5月21日(土)

ご来賓の方々が登壇「ライダーの聖地」受け入れに意欲

初日(21日)の千里浜ゴール特設ステージには、ご来賓として下記の皆様がお見えになり、

ライダーの聖地として受け入れ態勢を整え、全国から訪れるライダーを歓迎する旨のご挨拶をされていました。

今回は10回目のSSTRを記念した各自治体の歓迎ぶりも一入。

当日、目にされた方も多いことと思いますが、千里浜の「シーニックポイント」に設置された10基のフィニッシャーバッジは、冨山一夫様が委員長を務める「羽咋市SSTR応援事業実行委員会」によって設置されたものです。

この他、石川県内では自治体によるSSTR 応援・おもてなし事業が活発に行われて各地でライダーの受け入れに対してとてもポジティブに捉えていただけるようになり、周辺地域からの協力が盛り上がりを見せるなど、地域と参加者との距離がグッと近くなったのが、10回目を迎えた今回の大きな特長です。
「Mr.X」その1人目は…

この日のゲストトークショーは、高橋克典さん、林家彦いちさん、福山理子さんをお迎えし、多門恵美さん・端野幸治さんのお二人がMCとしてステージを進行されました。

スペシャルゲスト M C
高橋 克典 林家彦いち 福山 理子 多聞恵美
端野幸治

今年のポスターのゲスト予告では「Mr.X」とクレジットされていた方がお2人いらしたのですが、そのお一人目は…

昨年の最終夜の土砂降りのステージに登壇してくださった高橋克典さんでした。

今回もまたお仕事の都合でバイクでの参加は叶いませんでしたが、車の車窓から見た夕陽に「来年こそは必ずバイクで」と強く思ったのだそうです。

林家彦いちさんは実に5年ぶりの登場。

前回バイクの免許がなかった彦いちさんですが、SSTRの影響で免許を取り、トライアンフを購入されたのだそうです。

また、福山理子さんは、今年インディアンを駆って参加。

今回は彦いちさんとともに、SSTRカフェで行われたカフェトークにもご出演になりました。

SSTR10周年特別企画「マリッジセレブレーション」を実施

前回2021年のSSTR開催後、Facebook上のSSTRコミュニティーに、とても素敵なエピソードが書き込まれていました。

それは、SSTR出走日に市役所で入籍をして、2人そろって千里浜にゴールインしたという内容。

SSTRを、2人が将来を誓い合う人生の晴れ舞台に選んでくださった方々がいらしたことに、運営陣は大変感銘を受けたのでした。

そこで今回も、千里浜の夕日のもとで結ばれる新しいカップルを祝福させていただこうということで、SSTR10周年特別企画「SSTRマリッジ・セレブレーション」を実施。

今回初となったSSTRマリッジ・セレブレーションでは、お2人に記念のセレブレーションゼッケンを進呈しました。

特製セレブレーションゼッケン

令和4年2月20日(日)~5月28日(土)までの間にご入籍をされた、(又はされるご予定)のカップルさんに向けて、事前に呼び掛けたところ、

21日に3組のカップルが、この企画に応募してくださり、晴れて千里浜でゴールイン。

なんと21日のステージには、昨年この企画のきっかけとなったお二人(右下の方々)もおいでになったのでご登壇いただき、今年めでたくゴールインしたカップルを一緒に祝福しました。

ご婚約・ご結婚おめでとうございます!

雲間から赤々とした夕陽が出現

スタートを切る東側の沿岸では、多くの地方が雨の夜明けとなり、朝日を拝めずに土砂降りの中を走ったライダーも多かったSSTR2022初日。

同日千里浜の空は厚い雲に閉ざされていて、参加者の多くが「千里浜の夕日」をあきらめかけていたのですが…、

雲に阻まれていた夕陽もライダー達を待ちかねて耐えきらなかったのか日没間際、雲を押しのけるように海に一筋の光を差し込み、雨の労苦をねぎらいながら水平線の彼方に沈んでいきました。

ドラマチックな夕陽に感動した2022年初日のSSTRです。

この日のスケジュール
14:00 ゴールゲートオープン・受付開始
15:00 ステージ開始
  オープニングトーク
16:00 地元歓迎パフォーマンス
17:00 じゃんけん大会
17:30 来賓挨拶
17:50 御陣乗太鼓
18:10 ゲストトークショー
18:00 トークショー
18:58 サンセットカウントダウン 打ち上げ花火
19:00 パフォーマンスショー(太鼓:アヤノチエ)
  集合写真
19:30 ゴールゲートクローズ、受付終了

ブース 出店:SurLuster、MOTUL、バイク王、Harley Davidson、Indian、KTM、Posidrive、KOTOKEN、造形社


5月25日(水)
平日ステージ初開催

この日は曇りのところも多かったようですが、現地千里浜は快晴、まさにSSTR日和でした。

抜けるような青空が広がって、かなり熱い一日となりましたが、参加者が落ち着く平日でも、地元の方々の歓迎ぶりは熱烈そのもの。

ライダー達のゴールを手を振りながら、「おかえりー!」と、目いっぱいの笑顔で迎えてくださる姿に、元気をもらいました。

ザ・SSTRなゲストの皆さん

初の水曜開催のステージ、こちらにはこれまで週末のSSTRを経験出来なかった方々のために「ザ・SSTR」というようなゲストの方々がご登壇。

スペシャルゲスト M       C
賀曽利 隆 三好 礼子 下川原 リサ 大平まさひこ
徳前 藍

15:00から大平まさひこさん・徳間藍さんの司会で平日初開催のステージがスタート。

参加人数が少ないだけに、ライダーとステージゲストとの距離が近く、土日とはまた違った雰囲気に。

バイクもステージ前に置くことができたので、三好礼子さんはステージ前にぎっしり集まったバイクたちを見て、感動していたそうです。

「雨でも風でも、とにかく一秒でも長くバイクに乗っていたい!」という賀曽利さん、そして「SSTRの中でいろいろな人や風景に出会ううち、見聞が広がってタフになり、人生が変わった」と話す下川原リサさんの言葉が印象的なステージでした。

この日は夕陽の美しさに誘われて、風間深志がSSTR賛歌を熱唱。

その歌詞が浸みる実に感動的な夕暮れになりました。

この日のスケジュール
14:00 ゴールゲートオープン・受付開始
15:00 ステージ開始
  オープニングトーク
16:00 ゲストトークショー
17:20 歓迎パフォーマンス
17:40 御陣乗太鼓
18:00 じゃんけん大会&SSTR讃歌
19:01 サンセットカウントダウン 打ち上げ花火
  パフォーマンスショー(太鼓:アヤノチエ)
19:30 ゴールゲートクローズ、受付終了

ブース 出店:Indian


5月28日(

「波乱」にめげず成し遂げた一日

この日は朝から快晴。

しかしながらなんと、高波と風の影響を受けて千里浜なぎさドライブウェイは、一部区間を除いて通行止めになりわずか500mほどしか走ることができないという事態に。

砂浜の幅も極端に狭まって、ゴール付近はテント前まで波が押し寄せたために急遽、出展ブースやゴール受付を砂浜から千里浜レストハウス横の高所へ大移動するという、文字通り「波乱」の最終日となりました。

それでも、ステージ前に人の集まれるスペースが確保できたことから、ステージイベントはスケジュール通り敢行しました。

この日は、2015・16・17・19年と数多くご出演いただいていた山口智充さんが久々に登場!

そしてこれまで風間深志が行った数々の冒険を陰に日向に支えてきた盟友、SP忠男レーシングの鈴木忠男さんと、賀曽利隆さんも再度登場です。

スペシャルゲスト M      C
山口智充 鈴木 忠男 賀曽利 隆 大平まさひこ
徳前 藍

もう一人の「Mr.X」は…?

17:00~の来賓あいさつには石川県議会議員 稲村建夫様がご登壇。

石川県で展開されている「SSTR×能登ふるさと博」など、ライダーを歓迎する地元の姿勢を語られました。

そしてこの日はなんと、今年ご就任された石川県の馳 浩(はせ ひろし)知事がご登壇。

実はポスターにMr.Xとしてクレジットされていたもうお一方こそが馳 知事です。

これまで10回の開催の中で、地元石川の知事さんがSSTRの”現場”を訪れるのは初めてのことで、地域に根差すSSTRにとってこれは大きなこと。

馳 浩 知事はステージから眺めたライダー達と夕陽の後継がとても美しく感じられたそうで、

思わず笑みを浮かべながらその光景をスマホに収めておられました。

馳知事はご経歴からスポーツ方面の見識に明るい方。

スポーツツーリズムとしてのSSTRの振興を大変ポジティブに受け止めていただいています。

有終の美をみた10回目の夕暮れ

10周年最終日はこのような「波乱」の影響を受けて、ゴール受付が30分待ちの行列を作るなど、参加者の皆さまにご不便をおかけする場面もありました。

しかし、風間深志がこの場面を振り返りながら語るのは、この状況にもどなたも苦情を言わず、むしろスタッフをねぎらってくださる方が多くいらしたということ。

「SSTRは参加者の善意と、それを迎えてくださる地元の皆さんの暖かさに支えられて、この素晴らしいHaapy な空気感が成り立っていることを実感した。」

と、SSTRに携わってくださる全ての方々への感謝を新たにして、最終夜までの日程を終えることができました。

この日のスケジュール
14:00 ゴールゲートオープン・受付開始
15:00 ステージ開始
  オープニングトーク
  歓迎パフォーマンス(KITA舞人、PUZZLE&UPPERS、越路野登龍太鼓)
  1部終了
16:40 2部オープニング
17:00 来賓挨拶
17:20 御陣乗太鼓
17:40 レジェンドトークショー(鈴木忠男、賀曽利隆)
17:55 じゃんけん大会
18:10 スペシャルトークショー(山口智充)
19:03 サンセットカウントダウン 打ち上げ花火
  パフォーマンスショー(太鼓:アヤノチエ)
  集合写真
19:30 ゴールゲートクローズ、受付終了

ブース出展:SurLuster、MOTUL 、HONDA、Harley Davidson、MICHELIN、Indian、Piaggio、Hasqvarna、posidrive、KOTOKEN

 

SSTRを彩ったライダー歓迎イベントパフォーマンス

千里浜のメインステージでは、今年も石川県無形文化財に指定されている御陣乗太鼓(ごじんじょうだいこ)の演舞が披露されたほか、和太鼓コンビユニット、「アヤノチエ」さんの迫力ある演奏が会場の雰囲気を盛り上げました。

御陣乗太鼓 成田千恵子「アヤノチエ」 KITA舞人
越路野登龍太鼓 PUZZLE & UPPERS

こうした地元の由緒ある伝統芸術に触れることができるのも、SSTRの楽しみの1つ。

そうした文化を受け継ぎ、能登を活気づけている地元の子どもたちがSSTRのために稽古を重ね、私たちに元気をとどけてくれました。

SSTR10周年を祝う能登の熱い歓迎

石川県の各市町ではSSTR10周年を記念して、各市町ごとのご当地ステッカーが配布されたほか、

羽咋市・宝達志水町・志賀町・輪島市・七尾市・穴水町・珠洲市そして石川県の各自治体が音頭を取って、それぞれに「SSTRライダー応援・おもてなし事業」を展開。

飲食店等での割引サービスや、宿泊先のあっせん、更には遊覧船のSSTR専用航路での運行など、それぞれの良さを活かしてライダーをもてなしながら、地元の文化や景勝地の魅力訴求に力を注ぎました。

この他にも、穴水町では5月22日(日)に同町の「あすなろ広場」において、町主催の「あなみずセカンドステージイベント」が開催されました。

このステージには、風間深志もトークセッションに登壇。

そのほかにも、地元名産の味に親しめる「まいもんいち」が開かれ、アフターSSTRを楽しむ約200台のバイクが集まって大賑わいのイベントとなりました。

こちらの様子は下記の記事で紹介しています。

関連記事

「5/22(日)穴水町主催「あなみずセカンドステージイベント」が盛況のうちに終了」

 

データーから見るSSTR2022

過去最高約9千台が参加、SSTRがツーリズムの魅力を牽引

各地で緊急事態宣言やまん延防止重点措置が緩和された中、多くのライダーがこれまで以上の期待をもって迎えたSSTR。

SNS上のコミュニティーでは、SSTRに誘引される形で、「新たにバイク免許を取得した」という方が少なからず見受けられ、今やSSTRはライダーのみならず、これまでバイクを所有していなかった人々をも誘引するほど、ツーリズムへの夢を描けるイベントとして、社会的な浸透度を高めています。

記念すべき10回目のSSTRには各最高となる約9,000台が参加。

データ;東京コンピューターサービス株式会社 (青が参加者数・オレンジ色がキャンセル待ち数)

当初は8,881台の上限を設けていましたが、今回は予想を大きく超えるハイスピードで参加枠が埋まりエントリー開始から約72時間のうちにすべての参加枠が満員に。

そこで、5/22(日)~27(金)の定員数を増やし、代わりにこの時点で最も応募人数の少なかった28日の定員数を減らすことで、上限人数を変えることなく、伸び続けたキャンセル待ちの数に対応しました。

その結果、下記のように適度に分散して開催することができました。

実際の内訳は下記の通り

月/日 5/21 5/22 5/23 5/24 5/25 5/26 5/27 5/28 全日計
当日の気象状況 曇り 晴れ/曇り 晴れ 晴れ 晴れ 曇り/雨 曇り/晴れ 快晴/高波
ステージイベントの開催  
出走台数 3,498台 491台 278台 221台 431台 140台 424台 3,154台 8,637台
ゴール台数 3,428台 486台 276台 218台 421台 138台 418台 3,099台 8,484台
リタイヤ数 36台 2台 0台 1台 7台 1台 5台 21台 73台
   その他        (スタート登録済み、
ゴール・リタイア登録なし)
34台 3台 2台 2台 3台 1台 1台 34台 80台

データ;東京コンピューターサービス株式会社

今回は、快晴で暑さを感じるほどの日もありましたが、雨や雷そして高波など、様々な気象状況の影響を受ける日もありました。

それだけにこの栄えある10回目を成し遂げた栄冠は、ゴールされた方々だけでなく、出走しながらも様々な事情でゴールにたどり着けなかった方々を含め、参加された皆さんの勇気と努力、そして地元の皆様の多大なるご協力の上に燦然と輝いています。

 

コロナからの復興SSTRが後押し

開催期間中、参加者の走行距離や、立ち寄った道の駅や高速道路のSA/PAの数はご覧の通り。

完走者※1の走行データ(参考値:システム利用者のみ、入力異常値を除く)

出走台数:9110 台
(参考値)
平均値 最多 最少
走行距離 500km 1,116 km※2 195km
獲得ポイント 25.0 ptポイント 123 ポイント 2ポイント
立ち寄り数 13.7ヶ所 70 ヶ所 1 ヶ所

指定道の駅 1.7ヶ所 8ヶ所※4 0ヶ所※4
道の駅 7.1ヶ所 50ヶ所※4 0 ヶ所※4
SA/PA 4.7ヶ所 40 ヶ所※4 0 ヶ所※4

※1 完走条件未達(完走条件:指定道の駅 1 ヶ所以上かつ獲得ポイント15ポイント以上)
※2 青森県下北郡大間町スタート
※3 愛知県名古屋市スタート
※4 内訳は、各項目ごとの最多/最少で、同一参加者ではない

データ;東京コンピューターサービス株式会社

参加者の平均走行距離は、前回よりも41㎞伸びて500㎞となり、立ち寄り箇所もそれぞれ多くなっています。

その内訳を上位10位まで見てみると次の通りで、。

道の駅   SA/PA
道の駅 総立寄り数 75,135   SA/PA 総立寄り数 36,542
  道の駅名   立寄り台数
    SA/PA 名   立寄り台数
1 高松 石川県 3,137    1 諏訪湖 SA  長野県 1,342
2 にらさき 山梨県 1,765   2 双葉 SA 下り 山梨県 1,012
3 みのかも 岐阜県 1,743   3 小矢部川 SA  富山県 936
4 たいら 富山県 1,638   4 尼御前 SA   石川県 855
5 白川郷 岐阜県 1,633   5 有磯海 SA  富山県 827
6 風穴の里 長野県 1,511   6 談合坂 SA  山梨県 761
7 西川公園 福井県 1,261   7 八ヶ岳 PA  山梨県 682
8 上平 富山県 1,197   8 飛騨河合PA 岐阜県 585
9 瀬戸しなの 愛知県 1,111   9 南条 SA  福井県 584
10 足柄・金太郎のふるさと 神奈川県 1,067   10 ひるがの高原SA 岐阜県 574

データ;東京コンピューターサービス株式会社

今回は、参加人数が約3,000人強増加しているので、道の駅・SA/PA共に相応の増員。

特に、昨年まで道の駅の4位以下が3桁第中盤だったことを考えれば、これは驚くべき数です。

あくまでこれは上位10位のみを表した数値ですが、SSTRでこれだけの参加者が各地を訪れたことで、コロナ禍で疲弊した各地の経済復興の一助になったとすれば嬉しい限りです。

10周年、完走者の証も特別仕様に

走行軌跡を記した「完走証明」(ダウンロード版)にも「10」の文字があしらわれていました。
また、今回はポイント取得に関して追加ルールが設けられ、下記
のいずれかを見事クリアしたライダーの完走記録証は、スペシャルデザインバージョンに。

★☆☆:道の駅20カ所以上立ち寄り

★★☆:指定道の駅5カ所以上立ち寄り

★★★:石川県内の道の駅全26カ所制覇

★★★:びっくりボーナスポイント5カ所以上立ち寄り

こちらは道の駅しかポイントが付かなかった第1回SSTR2013をリスペクトしたもので、いずれも道の駅にこだわった課題となっていました

完走者に贈られるSSTRフィニッシャーバッチは、10回目の開催を記念したゴールドバッチでした。

 

今年も千里浜再生プロジェクトを支援

SSTRのゴール地である石川県羽咋市の千里浜なぎさドライブウェイは近年、潮流の変化に伴って浸食が進み、現在ではこの貴重な砂浜も危機に瀕しています。

千里浜は世界的にも希少な、自動車やバイクで走ることのできる砂浜。

この状況を打開しようと立ち上がったのが、地元自治体と有識者からなる「千里浜再生プロジェクト」。

彼らの働きにより、砂浜の幅も以前より回復に向かうようになっていますが、それでもなお、高波の影響を受けて会期中に千里浜なぎさドライブウェイが通行止めになるなど、参加者の多くがその保全の必要性を強く実感することとなりました。

「千里浜再生プロジェクト」は、第一回目のSSTRと時をほぼ同じくして立ち上がった団体で、SSTRは毎年、千里浜再生のための寄付金を贈呈しています。

羽咋市の岸 博一市長にプロジェクトへの寄付を手渡す風間深志

毎年恒例となった千里浜保全のための「一人一砂運動」を、今年も最終日(29日)に実施。

28日のゴールを終えた後ということもあって、さほどの人数は集まらないかと思いきや…。

正確な人数を数えてはいなかったものの、有に数百という人数が集まりました。

誰一人手を抜かず、千里浜の再生を真剣に考え、懸命に「海ごみゼロ運動」にも取り組んでくれたこの光景。

これを見た風間深志は、「これこそ10回目のSSTRのフィナーレにふさわしい、そんな思いで胸がいっぱいになった」と、しみじみ語っていました。

 

SSTRは夢のキャンバス

お伝えしてきましたように、参加ライダーたちの情熱と、これを支える多くの人々の協力のおかけ様をもって、SSTRは記念すべき第10回目を無事に終えることができました。

SSTRはその名が表す通り、東の海岸に昇った太陽をという西の千里浜まで追いかけるという単純明快なもの。

ですが、そこにはゴールこそあれ、正解というものがありません。

ある人はゴールで結婚の約束をするために、またある人はお子さんに日本の美しさを体感させるために、そしてある人は病やケガを克服した証に千里浜を目指したり。

と、その他にも数多くの方々が、千人千様の夢を描いてSSTRに臨んでこられました。

毎年参加者数も最多記録の更新が続き、今年はついに7日間の参加者が約9,000台に届く勢い。

SSTRにこんなにも多くの方々が、一重八重にと夢を描いてくださることに、運営委員会一同、心より感謝申し上げる次第です。

これからもSSTRは、多くの人々にとっての「夢のキャンバス」であり続けるべく、一層努力をしてまいります。

ご参加いただいたライダーの皆さま、SSTRを歓迎してくださった石川県はじめ各自治体、そして住民の皆さま。

本当にありがとうございました。

また、今秋10月1日(土)・2日(日)の2日間にわたって

2017年以来となる「プレミアムSSTR2022」を開催予定ですので、是非こちらのご参加もご検討ください。

また千里浜のゴールでお会いしましょう!

21日(土)日没に上がった花火 ↑↑

 

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