PREMIUM SSTR 2022 パーティー&表彰式を開催
5年に1度の感謝の祭典
PREMIUM SSTRは、SSTRのこれまでの歩みを振り返りながら、開催を支えてきてくださった地元の方々、そして参加者の皆さんへの感謝を表するPartyを開催し、長年の功労に対する表彰を行う、いわば「SSTR感謝祭」とも呼ぶべきお祭りです。
前回2017年のプレミアムSSTRでは、SSTR第1回開催当時を振り返り、当時と同じ約130名の参加者と共に催地の羽咋市内の宿泊施設の中庭でガーデンパーティーを行いました。
あれからさらに5年の時を経て10周年を迎えた今年、SSTRは(5月・10月併せ)参加者数が当時の100倍の約1万3千人に達する日本一のツーリングイベントに成長。
大規模会場を求めた結果、七尾市の和倉温泉の豪華ホテル、加賀屋姉妹館「あえの風」を貸切っての開催となり、今回は名実ともに「PREMIUM 」な内容となりました。
ゴール受付を「和倉温泉お祭り会館」に特設
会場となる和倉温泉は、千里浜ゴールから「のと里山海道」でおよそ40分。
このため、パーティー参加者には千里浜上でSSTRシステムにゴール登録のみを行い、そのまま「和倉温泉お祭り会館」(以下お祭り会館)に設けた特設ゴール受付を目指してもらうこととし、そちらでゴール受付をお願いしました。
お祭り会館のゴールには、14:30頃にはライダーが早々とゴール。
以降15:40頃以降は、各地からのライダーが続々とゴールしましたが、パーティー開始後も長い道のりを走り切ったライダー達がゴールを続けました。
ドレスコード
2017年以来、プレミアムでは今回もドレスコードを設けることに。
今回は「カジュアルフォーマルを」というドレスコードが設けられ、ゴール受付ではライダー達に、オーダメイドのSSTRオックスフォードシャツが進呈されました。
このオックスフォードシャツは完全フルオーダーの特注品。
実は使用している生地は最高品質のものを使用しているんですよ。
参加者からも「おまけの様なものだと思っていたら、風合いも良くてしっかりしたものだったので気に入った」
といった声が聞かれるなど、評判も上々でした。
オープニングイベント「サンセットセレモニー」を開催 17:00~
大宴会場でのパーティーを前に、ホテル中庭で17:00からオープニングイベントとなる「サンセットセレモニー」が行われました。
いつものSSTRであれば、千里浜で水平線に沈みゆく夕日を見送ることができるのですが
和倉温泉が面する七尾西湾は、日本海とは逆の東を向いた海岸であるためにそれは叶いません。
しかし、会場の「あえの風」という言葉は「豊漁・豊作・幸福を呼ぶそよ風」を表す言葉。
そんなあえの風がそよぐ中、能登島を望む空が夕日に染まる光景には格別の風情を感じます。
この風景をバックに、能登出湯太鼓(いでゆだいこ)の皆さんによる地元伝来の太鼓の操演が披露されました。
能登にはたくさんのお祭りがあり、古式ゆかしい様々な太鼓があるなかで、こうした地元文化に触れることができるのもSSTRの特長。
七尾の海に響き渡る能登出湯太鼓は、ゴールを果たしたライダー達を迎える祝い太鼓となりました。
この後は日没時刻を前にカウントダウン。
10・9・8・7…
17:36分、空に突き上げるように乾杯!
ゴールを祝福し、祝杯をあげました。
17:50にはサンセットセレモニーも終了。
集合写真の撮影の後、
18:00からは、あえの風の大宴会場に場所を移し、立食パーティーがスタートしました。
出逢いと笑顔の立食パーティー 18:00~
長距離移動で腹ペコのライダー達を待っていたのは!
里山里海の幸が盛りだくさん。(※来場者は入場前に検温・手指除菌を済ませてから入場しています。)
「到着が遅れたライダーがいても食べ損ねることが無いように」終わった皿も次々に補充されていくバイキング方式です。
SSTRのためにホテル総出で、心づくしのおもてなしをいただき、ホテルの女将さんも「コロナ禍が長引いていたので、大勢のお客様をお迎えできるのは本当にうれしい。」と仰っておいででした。
全国から集まった650人の顔と顔、様々なライダー達の出会い。
SNSのSSTRコミュニティーで名前や近況を知っているけれど、実際に会うのは初めてだったり。
バイクやツーリングの話を軸に、話の尽きないお食事会場です。
冒険の夢、能登の文化
立食会場の隣の広間には、風間深志が1991年に南極点到達の冒険するために開発されたYAMAHAの特別車両「ウィスパーダンサー」が展示されています。
その姿にロマンを掻き立てられるのか、じっと見つめてたたずむ参加者の姿も数多く見受けられました。
そしてこのウィスパーダンサーと共もに飾られているのは、SSTRが今年7月に受賞した「スポーツ振興賞(観光庁長官賞)」の症状とトロフィー。
スポーツ振興賞の受賞については、以前下記の記事でご報告させていただいたところですが、これはまさにこれまでSSTRをお支え頂いた多くの方々の栄誉あっての受賞。
感謝の意味を込めて、この場所に飾らせていただきました。
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そしてもう一つ、これらの前に展示されていたのがこの太鼓。
こちらは、現在の石川県輪島市名舟町発祥の「御陣乗太鼓(ごじんじょだいこ)」。
毎回SSTRのゴール特設ステージでは「御陣乗太鼓」の操演をしていただいていますが、今回は特別に、こちらの大広間で勇壮な操演をご披露いただきました。
「御陣乗太鼓」は天正4年(西暦1576年)に、奥能登に攻め入った上杉謙信の軍勢を、鬼面と太鼓による夜襲で退散させたという歴史に根差した地元芸能で、能登の無形文化財に指定されています。
古の人々が村を守った気迫は脈々と受け継がれ、現在ではコロナ禍の影響、そして、能登沖地震による被害からの復興に向けられているのだそうで、その気迫はそれまでざわめいていた会場の空気に、ビっとした緊張感を与えました。
ステージイベント開演19:00~
この広間の隣には大小2つのステージを持つ大広間にはがあり、そちらの小ステージからクラシックの演奏が響き始めました。
地元を中心に活躍する「ガルガン・アンサンブル」の皆さんによる管弦楽の演奏。
つややかな演奏に、会場は和やかかつ、少しフォーマルな雰囲気に。
お腹の満ちたライダー達が、徐々にステージ前に集まってくると演奏が止み、ステージには元NHKアナウンサーの中村克洋さんと、元バレーボール日本女子代表選手で、現在は女優・歌手として活躍する大林素子さんが登場。
今回はこのお2人が、ステージの進行司会を務められました。
PREMIUM SSTR 2022は、これまで参加してくださった多くのライダーを祝福するとともに、開催を支えてくださった地元の方々等、SSTRに関わってこられた全ての方々に感謝の気持ちを表す催し。
表彰に先立ち、まずは自治体の方々からご祝辞を頂戴しました。
七尾市・茶谷 義隆市長 「オール能登でSSTR歓迎」
能登は毎週のようにお祭りがありスポーツ・演劇等イベントも盛りだくさんにあります。
SSTRを地元の文化や芸術に触れる機会としていただきながら、私たちも「オール能登」で皆さんをお出迎えし、「交流人口」を増やしていきたいと思っています。
宝達志水町・寳達 典久町長 「挑戦で人とのつながる感動」
宝達志水町はSSTRのゴールの入り口の街。
千里浜は皆さんにとっても、私たち地元にとっても誇りとする自然です。
この砂浜がだんだんと狭くなっていっていることについては、皆さんにもご協力をいただいて、しっかりと将来に向けて保全に取り組んでいきたいと思います。
(今回このように集う皆さんを目にしながら、)人と人ととのつながり、そして挑戦をすることの大切さを改めて感じました。
全国遠くからたくさんのお方がお越しにになってゴールを目指すとき、「同じ仲間」としてのつながりを感じ、そこに感動を覚えます。
素晴らしいSSTRの益々の発展をお祈りします。
羽咋市 ・岸 博一 市長 「10周年、能登全体のイベントになった」
ゴール千里浜の羽咋市長でございます。
SSTRは節目の10年。はじめは130名くらいだったけれど今年は1万2千人くらいの方がお越しになった。
受け入れるのは、羽咋市・宝達志水町だけではなく、もはや能登全体で皆さんをお迎えするイベントになりました。
風間さんはじめ、スタッフの方々、そして地元の方々と共に盛り上げてくださったことがこのイベントを大きくしていったのだと思います。
来年は是非、様々な感激と共に、「羽咋良かったよ」「千里浜良かったよ」「能登良かったよ」とお口添えいただいて、お誘いあわせの上、更に多くの方々にお越しいただきたいと思います。
協賛企業様代表 株式会社ミツバサンコーワ・萩原 伸一代表取締役社長
「製品を通じた感動のサポート」
この度はSSTR10周年おめでとうございます。
弊社は2020年から協賛させていただいていますが、この3年間の中でもいろいろな形で参加させていただいています。
皆さんの中でも、ETC受信機・弊社ドライブレコーダー等ご愛用頂き、誠にありがとうございます。
製品を通じて、皆さんに益々の感動をお届けできるよう、開発販売を続けてまいります。
ご挨拶の後は、萩原社長には乾杯の音頭を取っていただき、全員で乾杯。
再びガルガン・アンサンブルの皆さんの演奏と共に、暫く歓談を楽しみました。
まごころを届ける歌と演劇
暫くすると会場の照明がふっと落ちて、大ステージのプロジェクターにSSTRのこれまでの歩みをまとめた映像が上映され、
小ステージにはブルージーなイントロダクションと共に風間深志が登場。
情感たっぷりにプロローグの語り、「SSTR賛歌」を熱唱しました。
曲がフェイドアウトすると、参加者の視線は再び大ステージへと移り。
そこには大林素子さんと風間晋之介の姿が。
2人の演劇がはじまりました。
SSTRを心待ちにしている夫。
バイクにはあまり関心のない妻。
走行当日は2人の結婚記念日なのに、夫はSSTRに出かけてしまう。
道中で出逢う景色に興奮を覚え、どんどん増えていく周囲のライダー達の姿に感動しながら、「たっだいまぁ!」と千里浜のゴールゲートをくぐると…
そこには、いるはずのない妻の姿が。
「お父さんばかり楽しそうなので来ちゃった」と妻。
わが目を疑う夫に、妻は「完走おめでとう」と、感謝状を渡す。
感涙の夫、ふたりは千里浜でSSTRの完走、そして結婚記念日を祝った。
実はこの物語は、SSTRライダーが体験した実話をもとに構成されたもの。
再び皆の視線が小ステージ上の風間深志戻ると歌は続き、エピローグでは…
「皆さんもきっと、大なり小なりこんな背景を抱えながらゴールを目指してきてくれたのだと思います。」
と語り、続く”この日を君にささげよう”という歌詞に涙する人も…。
万難を排して参加してくださるライダーの皆さん、そしてそのご家族に感謝を伝える歌とお芝居でした。
10年間全回出場の皆勤ライダーを表彰
続くステージは表彰式では初めに、10年間すべてのSSTRに参加された16名のライダーを表彰する感謝状の授与式が行われました。
残念ながら今回はお2人が欠席となりましたが、栄えある10年間皆勤賞。
受賞者には、風間深志より輪島塗の記念盾と、ミツバサンコーワ様より記念品として、SSTRロゴ入りの特製ダイアルレバーロックが贈られました。
ゼッケン№ | お名前 | 受賞にあたって一言 |
1 |
堤 将基 さん |
ゼッケンをつけるだけで毎回ワクワクする。
乗りっぱなしのバイク人生、今後も満喫していきたいと思います。 |
2 |
松浦 貴秀 さん |
1回目からずっと125㏄以下のバイクで参加しています。
まさか10回すべてに参加するとは思っていませんでした。 全てのフィニッシャーバッジが私の誇りです。 |
3 |
白熊 貴子 さん |
免許を取っていたけれど、最初はタンデムで参加しました。
ツーリングに行くのにも誰かのお迎えがないと行けなかったほどの私なのに、こんなに旅ができるようになったのはSSTRのおかげです。 ありがとうございました。 |
4 |
榎本 正俊 さん |
皆さんお疲れ様でした。まさかこんなに続けてこれるとは。
また今後もよろしくお願いいたします。 |
5 |
林 健 さん |
10回すべてに参加することができて、その間にいろいろな人と知り合うことができました。
ありがとうございます。 |
6 |
安川 俊一 さん |
10年間様々な方と知り合うことができました。いつも暖かく迎えてくださる地元の皆さんに感謝しています。
何よりサンライズサンセットというコンセプト、風間さんは天才だと思います。 ありがとうございました。 |
7 |
杉沢 隆広 さん |
SSTRが10年続けてこれたのは、地元の皆さんのご協力と皆さんの行動(と志)あってのこそ。今後の20年30年続けられるよう、来年からもぜひさんかしていただき、一緒に盛り上げていきましょう。
継続はお金と地お金と力です。(笑) 頑張りましょう! |
8 |
坂入 剛裕 さん |
第一回の時、(千里浜近くの)ゆ華の露天風呂で風間さんに「若い人のバイク離れが気になるので、若い人の参加費は安くしてほしい。」と要望したら、次の年からちゃーんと安くしてくれました。
ありがとうございました。 |
9 |
渡邉 真一 さん |
(胸のポケットから取り出して)
私はこの新聞記事でSSTRを知り、以来10年、これを基に進んできました。 風間さ深志さんはじめ関係者の皆様、ありがとうございました。 |
10 |
佐野 勇 さん |
10年あっという間でしたが、SSTRを契機にライダー同士のピースサインが増えました。
風間さんの企画するほかのイベントも楽しいので、皆さんにもぜひ参加して欲しいです。 今日はどうもありがとうございました。 |
11 |
牟田 文一 さん |
風間さんはもう覚えていないかもしれないけれど、2回目か3回目に私は、「また来ます、ずっときます」と風間さんと約束をしてここまで来ました。
あと何回続けられるかわかりませんが、これからも頑張ります。 |
12 |
大堀 約礼 さん |
かつて私は、バイク事故で右足を失いましたが、義足でトライアスロンに出場するなどの活動をしていました。
35年前にNHKの番組で、冒険を続けている風間さんと共演した折、その楽屋で風間さんに、「周囲の反対はあるが再びバイクに乗りたい」という旨を打ち明けた時に風間さんから「乗りたいなら乗ればいいじゃん。」と言われたんです。 その一言が糧になり、様々な苦労を乗り越えてバイクに復帰することができました。 そんな時に知った第一回SSTRは、『あの時のお礼がしたい』という思いで参加しました。 乗りたくて乗りたくて、乗れなかった25年間のあとのSSTR。 もはや2月14日になったらチョコレートを食べるように、当たり前のことになっています。 ありがとうございました。 |
13 |
原田 泰三郎さん |
普段新聞など観ない私が、本当似たまま夕刊で見かけた(第一回)SSTR開催の記事。
以来年一回、仲間に会える同窓会のような感覚で参加させていただいています。 これからもいろんな人に出逢えるように頑張ります。 ありがとうございました。 |
14 | 武田 毅治 さん | ご欠席でした。 |
15 | 井上 裕允 さん | ご欠席でした。 |
16 |
今野 郁也 さん |
『なんだか気が付かない間に10年がたった』という感覚です。 自分のSSTRでは、いつも必ずコースに林道を入れることをテーマにしています。 林道ツーリングは愉しいので、SSTRの皆さんもチャレンジされることをお勧めします。 |
「今回も第1回目から参加した人が対象となり、第2回目から、3回目からの人は?という声もいただきました、選考当初私達も同様の考えが議題に登りましたが、今回は「10年」という節目を、10年間休まず継続して参加してくれた仲間達を表彰することとなりました。
SSTRは11年目に突入し、この先の5年、10年はまた違った視点からライダーたちの表彰などを行っていきます。年を跨いで5回、9回、今回を入れて10回参加していただいている皆様へもその功績を讃えられるプライズを設けられたらと考えています。
ダカール・ラリーである「レジェンドマーク」?なんて物もあっていいんじゃないか?
様々な思いを抱えながら、次の未来へと私たちは進んでいきます。」
風間晋之介 記
この後は、羽咋市・宝達志水町の10年間にわたるSSTRへのご協力に感謝を込めて、それぞれの街に感謝状と記念品を贈りました。
羽咋市・宝達志水町の皆様、本当にありがとうございました。
そして、SSTRをいつも「おかえりぃー!」と温かく迎え入れてくださる、千里浜住民の皆様を代表して、千里浜町内会の東井ご夫妻にも、感謝状と記念品を贈らせていただきました。
これを受け、遠井さんからは、
「本当なら千里浜町から感謝を申し上げなければならないのが筋ですが、今回このような形で賞状を頂戴しました。
少し狭くなった千里浜ですがこれからも健在な形で残していきたいと思いますが、それには皆さんのご協力が欠かせません。
これからもご協力の程よろしくお願いいたします。」
とご挨拶がありました。
毎回街をあげてSSTRをお迎えいただいていることもさることながら、千里浜町内会の皆さんは、SSTRがコロナ禍で6カ月にわたる開催となった折に、「私たちがゴール受付の役を引き受けましょう」と仰って、寒い冬の中でも暖かくライダーをお出迎え下さっておられました。
当時の様子を知るライダーも少なくは無いようで、会場のいたるところから「ありがとう!」の声が飛び、目頭にハンカチを当てながらお2人の受賞を見守る参加者の姿も見受けられました。
東井ご夫妻、そして千里浜町の皆さん、本当にありがとうございました。
この後はお楽しみクイズ・抽選会へ
こうして、SSTRのこれまでの10年に関わり、支えてくださった皆様への表彰が終わったところで、素敵な商品が当たるクイズと抽選会を開催。
賞品はなんと約40品目。
650名の大抽選会は大いに盛り上がり、最後は記事冒頭にある集合写真を撮影して終了。
オープニングのサンセットセレモニーから4時間半にわたって行われたPREMIUMパーティー。
盛況のうちに幕を閉じ、また一つSSTRは人の輪を大きくして、11年目へと歩みはじまめました。
翌日、10月2日(日曜日)は金沢市内で、PREMIUM SSTR シンポジウムを開催。
そちらの様子は下記の記事でお伝えしています。