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PREMIUM SSTR シンポジウムを開催~SSTRの10年さらに大きな夢へ~

明日へ踏み出すSSTR

晴天に恵まれたPREMIUM SSTR2022のゴール翌日。

10月2日(日)

には、石川県地場産振興センター(金沢市)において、PREMIUM SSTRシンポジウムを開催しました。

このシンポジウムは、これまでSSTRに深く関わりながら支えてきてくださった地元の行政・住民・企業の方々をパネリストとしてお迎えし、それぞれの立場から見た「これまでのSSTR」についてお話を伺いながら、「これからのSSTR」を展望していくものです。

ゴール後の疲れも残る中、約100名のライダーがそれぞれの宿から駆け付けて、SSTRが新しい1歩へと踏み出していく姿を見守りました。

初志貫徹の10開催

毎年ゴール会場となる羽咋市のPR ポスターと共に、これまで10年すべてのSSTRポスターが勢ぞろい。

 

特に2013年第1回SSTRのポスターの「日本列島横断 ツーリングラリー」の文字からは、それまでのツーリングシーンにかつてない冒険心を提案しようという当時の意気込みを感じます。

さらに目を惹くのは、当初から千里浜の保全活動への協力を呼び掛けていたこと。

SSTRは、単なるバイクイベントという枠にとどまらず、能登の風土文化の素晴らしさや、自然の大切さを各地に広める目的を持っていたこと、そしてその目的が今に続く10回の開催の中で常に貫かれてきたことが確認できます。

SSTRという実績

議事に先立ち、会場ホストとして石川県観光戦略推進部の竹内 政則 部長がご登壇。

「SSTRが10年という長い月日をかけて1万人規模のイベントに成長し、地元の文化を全国に広めたこと、またその功績をもって今年、SSTRがスポーツ振興賞(観光庁長官賞)を受賞したことをうれしく思います。」

とご祝辞をいただきました。

スポーツ振興賞の受賞については、以前下記の記事でご報告させていただいたところですが、これはまさにこれまでSSTRをお支え頂いた多くの方々の栄誉あっての受賞。

感謝の意味を込めて、壇上にこの賞状とトロフィーを掲げさせていただきました。

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和の精神で未来を世界へ打ち開く

さらに壇上に設置された金屏風の舞台では、大倉正之助さんが、SSTRの弥栄(いやさか)を祈念して、開会を告げる鼓の打ち開きをされました。

「鼓は古来から武士が嗜んで(たしなんで)いたものです。

そして、石川県は日本の精神の要となる文化が息づいている場所。

その土地に根付いたSSTRという祭りが、競い合うことよりも支えあう、日本の和の精神を大切に紡ぎながら、バイク文化に新たな価値を築き、世界に発信していることを誇りに思います。

鼓は古来から、「打ち放つ」、つまり祈りを発信する道具として伝えられている物。

未来に繋がる調べとなるように、そして、この場を一つに包む調べとなるよう、鼓を打たせていただきます。」

と、ご挨拶され、壇上に用意された屏風の舞台に移り、鼓を打ち開かれました。

「まるで刀で切られているような気迫を感じた」とは最前列で観ていたライダーの弁。

大倉さんの言葉通り、会場がビッと張りつめた空気に包まれます。

打ち鳴らされる鼓は、安土桃山時代に造られたという唐獅子の蒔絵が描かれたもの。

漆に浮き立つその蒔絵は、能登・輪島の文化にも縁を持つもので、大変に美しいものでした。

未来に打ち放つその調べには、遠く500年前の人々が込めた願いが込められているようにも思われ、聞く人の心に宇宙が広がる素晴らしい音色です。

大倉さんは5月の SSTR 2022に参加され、このあとのパネルディスカッションにも、SSTRライダーとしてお話をしてくださいました。

シンポジウムの構成

会場司会はSSTRのステージ司会などでなじみ深い地元のフリーアナウンサー徳前 藍さん。

SSTRがきっかけで、最近スーパーカブを購入されたというライダーの味方です。

そして、議事を進行するファシリテーターを務めるのは金沢星稜大学人間科学部の池田幸應教授。

池田教授もまた、バイクと共に人生を歩まれているツーリングライダーで、大学から多くの学生ボランティアを派遣して下さり、今年5月には「SSTR 穴水セカンドステージ」の企画運営にも携わられるなど、力強くSSTRをご支援いただいています。

千里浜、そしてシンポジウムの設営・運営に協力してくださった、池田先生の教え子さんたち

SSTRに縁を持つパネリストの方々

今回パネリストにお迎えしたのは、

SSTRライダー
能楽師の大倉正之助さん

開催地 羽咋市の
 岸 博一(ひろいち)市長 

千里浜町住民でSSTRをサポート
原田 栄 さん

SSTRライダー Hula coco代表
寺田陽子さん

株式会社加賀屋の中女将
長谷川 明子さん

金沢文化スポーツコミッション代表
平 八郎さん

というSSTRには縁の深い方々をお迎えし、「ライダー」×「地域」×「おもてなし」・「文化スポーツ」をキーワードにしたシンポジウム(公開討論)がスタートします。

「THE WAY OF SSTR」

SSTRが歩んだ10年の、これからのそして風間深志ならではの「夢」を形にする方法

様々な意味での「THE WAY OF SSTR」がわかるプレミアムな1時間49分。

当日の会場で終わってしまうには余りにももったいないと思い、本稿ではパネラリストの方々の発言を全て、なるべくそのままの形で収蔵しています。

そのため、かなりの長文になりますが、できるだけ多くの方々に、最後までじっくりとお読みいただきたいと思い、議題ごとにページを分けてお伝えすることにしました。

全文を読み終わってみれば、SSTRがこれまで歩んだ10年を創りあげてきた人々の顔やそこにある気持ち、これからSSTRが向かう方向性、さらには風間深志の壮大な夢が見えてくることをこの段でお約束いたします。

シンポジウムは下記の3章構成となっております。

(タイトルをクリックすると記事に移行します。)

前編

SSTRの立ち上げ

SSTRがスタートするきっかけ、そこに至る思い、経緯、状況などについて。
ここでは、

  • パネリスト各々のSSTRとのかかわり
  • ご自身の活動について紹介
  • 千里浜がSSTR開催地として醸成されていく様子

などを知ることができます。

   

中編

SSTR第1回~第10回 

 これまでの10年に見るSSTRについて、

 その魅力、苦労、課題、期待など

ここでは、

  • SSTR創成期に地域住民、行政にはどんな葛藤があったのか
  • 開催地としてが醸成するにあたっての苦労、課題等

当時の様子を知ることができます。

 

後編

SSTR未来へ

 これからの「夢と共に走り続けるSSTR」について、その思い、提言など。
 終盤の討論の中では、「線から面へ」「観光地から関係地へ」という未来に向けたキーワードが立ち上がり、

 最後に風間深志が話した「夢」の話の中で、「今後の10年で壮大な進展がある」ことを示唆する内容がありました。

 志を持ってSSTRを走るライダーの皆さんには必聴(必読)の内容です。

ぜひぜひ最後までお付き合いくださいませ。

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