PREMIU SSTR 2022 レポート

PREMIU SSTR(プレミアム・サンライズ・サンセット・ツーリング・ラリー)

 

開催期間:2022 年 10 月 1 日(土)~ 2022 年10月2日(日)

エントリー;約3,000台

開催場所
ゴール地点:石川県「千里浜なぎさドライブウェイ」上の任意の場所
ゴール受付:石川県羽咋市「千里浜なぎさドライブウェイ特設会場」(フリープラン参加者用ゴール受付)
石川県七尾市「和倉温泉お祭り会館」 (パーティー&宿泊プラン用ゴール受付)

 祝賀パーティー会場 :石川県七尾市 「あえの風コンベンションホール」

PREMIUM SSTR シンポジウム会場 :石川県金沢市「石川県地場産振興センター」

5年に一度のPREMIUM

PREMIUM SSTRは5年を一区切りに、SSTRがこれまで辿った道のりを振り返りながら、開催に協力してくださった地元の皆さんへの感謝を表し、ゴールを目指した多くの仲間たちの栄誉を祝福する特別なSSTR。

今回は通常開催と同じように千里浜ステージでも催しを行いながら、能登最大級のパーティーホール「あえの風フェスティバルホール」(七尾市和倉温泉)において、10周年のプレミアム祝賀パーティーを開催しました。

パーテイ&表彰式の会場となった加賀屋グループ あえの風

2種類の参加プランを用意

参加方法については、パーティーへの参加権を付帯し、宿泊先を加賀屋など和倉温泉内の複数の宿泊コースが選択できる「パーティー&宿泊プラン」と、これらを利用をしない「フリープラン」の2種類を用意し、ゴール地千里浜周辺での宿泊を希望するライダーにも配慮しながら、通常の開催方式と混在した運営方式をとることで、参加枠の拡大を図りました。

ゴール受付を千里浜・和倉温泉の2か所に設置

フリープランでの参加者には、通常通り千里浜会場の受付で完走記念品を贈呈。

一方、パーティー&宿泊プラン参加のライダーには、パーティー会場にほど近い「和倉温泉お祭り会館」の特設受付(以下、和倉受付)に移動していただき、そちらで完走記念品を贈呈しました。

(祝賀パーティー参加者は650名)

なお、和倉受付で進呈する記念品には、パーティー会場のドレスコートとなる、オリジナルコットンシャツも同梱されていました。

フリープランで参加したライダーのために用意された、千里浜のゴール受付。

 
パーティー&宿泊プランで参加したライダーのために用意された、和倉温泉お祭り会館の特設受付会場

千里浜でゴールの地点登録完了させた後、こちらに移動していただきました。

2017年の開催時より、PREMIUMパーティーに設定された「ドレスコード」。

今回のテーマは「カジュアルフォーマル」ということで、パーティー参加者の記念品には上記のコットンシャツが含まれていました。

10周年のPREMIUM、能登の歓迎も一入

5月のSSTRでは10周年を記念して、開催地の羽咋市・宝達志水町のみならず、能登の多くの自治体がSSTRライダー応援事業を展開されていましたが、今回のPREMIUM SSTR 2022においても各街それぞれに工夫を凝らしたサービスが展開されていました。

街のいたるところに、SSTR歓迎のノボリが立てられました。(羽咋市)

今回展開された各街のSSTR関連事業の詳細は、下記の記事の中でご紹介しています。

能登の各自治体がPremiumSSTR2022でもライダー歓迎事業を展開 (9/28更新)

千里浜でのステージイベント

千里浜ゴール特設ステージの開演は14:00から。

SSTRのVIPともいうべきご来賓の方々がご登壇され、10周年のPREMIUMにご祝辞を賜りました。

ご来賓の方々による歓迎のご挨拶

羽咋市長
岸 博一(きし ひろいち)様

岸市長はかつて、同市観光課の職員として様々な形で人を集め、楽しませることに尽力されてこられた方。

現在は、千里浜町住民の方々と共に、SSTR10年の「成長」ぶりを非常に喜んでおられ、市をあげてSSTRを応援してくださっています。

「全国からやってくるライダーの口コミで羽咋市の良さが広まること楽しみにしている。」とSSTRに対する期待を述べられました

 


宝達志水町長
寳達 典久(ほうだつ のりひさ)様

寳達町長はご自身もライダーで、以前SSTRに参加してバイクで千里浜を走られたことがあり、我が町の千里浜を改めて誇らしく思ったのだそうです。

この時、全国から集まるライダーの姿に勇気をもらいつつ、ゴールを目指す姿勢に刺激を受けたご自身の出走経験から、ライダーに向けて、

「挑戦する心をいつまでも大切にして、人生を活力あるものにしてほしい」という旨のご挨拶をいただきました。

 


羽咋市SSTR応援事業実行委員会委員長
冨山一夫様

冨山さんは羽咋市千里浜町の元総区長さんで、10年前の初回SSTR開催時から町内の取りまとめ役として、住民の方々と一緒に、SSTRライダーのおもてなしを牽引してこられた方です。

「ライダーの聖地として受け入れ態勢を整え、これからも全国から訪れるライダーを歓迎します」とご挨拶をされていました。

 

※ 写真はいずれも5月のSSTR開催時のものです。


「鉄人」トークショーを開催

トークショーでは、風間深志と「鉄人」こと加曽利 隆さんが登壇。

風間 深志
※ 写真は5月のSSTR開催時のものです。
賀曽利 隆さん

今回のステージでは「冒険」をテーマに、SSTRが開催に至るまでの話、バイクならではの旅の醍醐味など、楽しいお話で盛り上がりました。

能登の文化を伝えたい ~歓迎パフォーマンス~

SSTRでは初回から「地域密着」を掲げ、参加者の皆さんに能登の風土や土地に根付いた文化に触れる機会を創造してきました。

その一例が、千里浜メインステージでのパフォーマンスです。

今回は千里浜沿岸の街、宝達志水町が誇る「荒屋新川若連中」による獅子舞がリズミカルに会場を盛り上げ、

5月に引き続き登場の能登のYOSAKOIチームKITA舞人による可愛らしくも力強いよさこいに拍手がわきました。

日の入り時刻のカウントダウンパフォーマンスでは、和太鼓コンビユニット、「アヤノチエ」さんらが和太鼓を打ち鳴らし、多くの参加者がその重厚な雰囲気の中で、追いかけてきた太陽を日本海の水平線のかなたに見送りました。

名称をクリックすると、ゲストの皆さんの詳細を見ることができます。

KITA舞人
※ 写真は5月のSSTR開催時のものです。
荒屋新川若連中
 映像参照元:宝達志水町観光サイト
成田千恵子「アヤノチエ」
※ 写真は5月のSSTR開催時のものです。

千里浜ステージの司会は、地元金沢のアナウンサー長田さんと、これまでも数多くSSTRのステージ司会を務められた多聞恵美さんのお2人。

 ゲスト M C 
長田(お さ だ)
ミツヒロさん
多聞恵美 さん

ゲストイベントや日の入り時刻のカウントダウン、そして日没花火の上がった後のじゃんけん大会に至るまで、スケジュールを流れ良く進行され、会場の雰囲気を隙間なく盛り上げていただきました。

ブース 出店: MITSUBAサンコーワ、SurLuster、Honda GO、MOTUL、 HarleyDavidson、 KOTOKEN、 posidrive®


祝賀イベントは大盛況

2017年のプレミアム SSTRで行われた5周年祝賀イベントは、「SSTR第一回目の夜の再現」をテーマに、当時と同じ130名のライダーで行ったガーデンパーティーでしたが、あれからさらに5年が経ち、10周年を迎えたSSTRは、今や全国津々浦々から約13,000台を迎える日本一のバイクツーリングイベントに成長。

「増員規模を考慮した人数が一堂に集まり、かつ宿泊できる会場を」という我々の要望にお応えいただいたのが、能登を代表する加賀屋グループの皆さん。

当日の加賀谷グループあえの風では、相当数のホテルスタッフを駐輪場に配置してのご誘導にはじまり、会場でのご案内、地元産の食材をふんだんに使ったお料理など、本当にきめ細やかなおもてなしを頂き、参加者の皆さんにたくさんの出会いと、このような笑顔を残すことができました。

この様子は下記の記事で詳しくお伝えしています。

PREMIUM SSTR 2022 パーティー&表彰式を開催

これまでの10年これからの10年

パーティーも終わり、翌日の10月2日(日)には、石川県地場産振興センター(金沢市)において、PREMIUM SSTRシンポジウムを開催。

このシンポジウムでは、羽咋市の岸博一(ひろいち)市長、金沢文化スポーツコミッション代表の平 八郎さんほか、SSTRを支えた地元の方やSSTRライダーをパネリストに迎え、SSTRがこれまでとどった道のりを振り返りながら、SSTRの将来を展望しました。

この中で見えてきたのは、SSTRがこれまで築いてきた人と人とのつながりの大切さでした。

線から面へ、観光地から関係地へ

「参加者と地元との関係を点から線で結び、そこで結ばれた関係がやがて面となり、観光地が関係地になっていく」

その夢はやがて世界へ…?

大きな夢も膨らんで、大変有意義なシンポジウムになりました。

こちらの様子は、下記の記事で詳しくお伝えしています。

PREMIUM SSTR シンポジウムを開催~SSTRの10年さらに大きな夢へ~

 

データーから見るPREMIUM SSTR 2022

5月10月合算で過去最高の約1万1810台が参加、日本のライディングツーリズムを牽引するSSTR

SSTRに誘引される形で、「新たにバイク免許を取得した」という方が少なからず見受けられ、今やライダーのみならず、これまでバイクを所有していなかった人々をも誘引する日本有数のツーリングイベントに”成長”しました。

参加者数は毎年増え続け、これまで10年間SSTRにご参加いただいたライダーの数は延べ約3万人。

データ;東京コンピュータサービス株式会社 (青が参加者数・オレンジ色がキャンセル待ち数)

今回の参加者総数は2,705台。

年齢別参加者は下記のようになり、

20代以下 215 50代 1,133   ライダー 同乗者
30代 279 60代以上 383 最年少 16歳 7歳
40代 695 合 計 2,705 最高齢 89歳 74歳
参加者全体の平均年齢:48.9歳 平均年齢 48.9歳 44.2歳

17歳から89歳まで、実に幅広い年代のライダーが参加されているのが分かります。

統計システム協力;東京コンピューターサービス株式会社

秋開催+PREMIUMの中で

今回の「指定道の駅」は、各県の有名な観光地近くの道の駅を指定道の駅に選定。

開催期間中、参加者が立ち寄った道の駅や高速道路のSA/PAの数や、平均走行距離はご覧の通りです。

完走者※1の走行データ(参考値:システム利用者のみ、入力異常値を除く)

出走台数
約2,700 台

(参考値)
平均値 最多 最少
走行距離 469km 860 km※2 263km※3
獲得ポイント 19.2 ptポイント 103 ポイント 8ポイント
立ち寄り数 10.7ヶ所 66ヶ所 4 ヶ所

指定道の駅 1.5ヶ所 7ヶ所※4 0ヶ所※4
道の駅 4.7ヶ所 41ヶ所※4 0 ヶ所※4
SA/PA 4.3ヶ所 31ヶ所※4 0 ヶ所※4

※1 完走条件未達(完走条件:指定道の駅 1 ヶ所以上かつ獲得ポイント15ポイント以上)
※2 青森県下北郡大間町スタート
※3 愛知県名古屋市スタート
※4 内訳は、各項目ごとの最多/最少で、同一参加者ではない

データ;東京コンピューターサービス株式会社

今回は日照時間の短い秋開催であったことに加え、祝賀会会場への移動とタイトになりがちなスケジュール。

ポイントゲットよりも早めのゴールを目指す必要から、前回よりも参加者の平均走行距離は若干短く、最多ポイントも減っています。

 ※ 前回の平均距離数は500㎞、最多距離は1,116㎞で最多ポイントは123ポイントでした。

この中で参加者の立ち寄った箇所の内訳を上位10位まで見てみると次の通りになります。

道の駅   SA/PA
道の駅 総立寄り数 15,900   SA/PA 総立寄り数 11,076
  道の駅名   立寄り台数
    SA/PA 名   立寄り台数
1 ななもり清見 岐阜県 818   1 諏訪湖 SA  下り 長野県 414
2 高松 石川県 761   2 城 端 SA  上り 富山県 313
3 風穴の里 長野県 566   3 小矢部川 SA 上り 富山県 311
4 めぐみ白山 石川県 455   4  双 葉 SA  下り 山梨県 262
5 カモンパーク新湊 富山県 413   5 尼御前 SA  下り 石川県 248
6 みくに 福井県 311   6 八ヶ岳 PA  下り 山梨県 219
7 細入 富山県 288   7 南  篠 SA   下り 福井県 215
8 足柄・金太郎の
ふるさと
神奈川県 284   8 談合坂 SA    下り  山梨県 202
9 琵琶湖大橋米プラザ 滋賀県 263   9 有磯海 SA 上り 富山県 201
10 白川郷 岐阜県 260   10 名立谷浜SA上り 新潟県 200

※赤字:指定道の駅
(各都道府県に 1 ヶ所設定され、参加者は最低1ヶ所以上立ち寄ることが完走条件の 1 つ)

データ;東京コンピューターサービス株式会社

指定道の駅では、飲食等の割引サービスなど、SSTRライダーを応援するサービスを実施していただいたほか、各々の街の文化に親しめる内容も含まれていました。

これらが参加者の方々がその地域に興味を持つきっかけとなり、微力でも地域にとってコロナ禍からの復興の一助になれたならば光栄です。

今回の指定道の駅、そして各駅でのサービスの詳細は、下記の記事でご紹介しています。

Premium SSTR 2022 指定道の駅 について

「自然の力」に苦戦した千里浜

波が打ち寄せて通行止めになるなど、常に自然との闘いを強いられる千里浜。

厳しい自然条件に挑みながら、毎回のコースコンディションを整えているのがコンディショニングスタッフです。

連日必至のコンディション整備の末に向かえた10月1日当日の千里浜は、これまでにない最高のコンディションとなり、全国からライダーをお迎えする準備が整っていました。

この状態を保持するべく、ぎりぎりの時間まで保守に努めますが、日没が近づくにつれ、砂浜の乾燥が想定を超える速さで進行し、残念ながらゴールゲートをくぐれなかったライダーも出てしまいました。

SSTRは自然を体感するアドベンチャーイベントであるが故、多勢の人員を配置してもそれらの力が及ばないところがどうしても出てきてしまうものです。

しかしながら、可能な限り砂浜の変化にも対応するべく、今後は想定をより一層深めた運営ができるよう、各方面と調整・協議を続けてまいります。

新たな笑顔で、また千里浜に

例えゴールゲートをくぐれなくても、千里浜にたどり着けば「夕刻の覇者」。

フィニッシャーバッジはその証として完走の栄誉を称えるものです。

次回は11年目のSSTR。

地元の皆さんと一緒に、たくさんの笑顔に出逢えることを楽しみにしています。

また千里浜でお会いしましょう!

 

 ※SSTRのルール上、指定道の駅の通過など規定ポイントのクリアや、千里浜なぎさドライブウェイ上の任意の場所で地点登録を完了させる等、必須の条件を満たしていればゲート通過が果たせなくとも完走扱いになることが明記されています。

第10回SSTR2022
レポートへ
「SSTRの歴史」

TOPページへ

第11回SSTR2023
レポートへ