第11回 SSTR 2023 レポート

第11回(サンライズ・サンセット・ツーリング・ラリー)

 

開催期間:2023 年5 月 20 日(土)~ 2023 年5月28日(日)

エントリー;約12,000台

開催場所
ゴール地点:石川県「千里浜なぎさドライブウェイ」上の任意の場所
ゴール受付:石川県羽咋市「千里浜なぎさドライブウェイ特設会場」

サテライトイベント

・SSTR シンポジウム会場 :石川県羽咋市「コスモアイル羽咋」

・MOTOあらうんどNOTO(自治体主催歓迎イベント)

5月21日(日)道の駅とぎ海街道(志賀町)

5月22日(月)道の駅塩田村(珠洲市)

5月24日(水)根木ポケットパーク内「サングリエ」特設会場(穴水町)

ブース出展
・ポカリスエット・コールマン ・ホンダ ・ミツバ・サンコーワ

・シュアラスター ・モチュール ・ハーレーダビッドソン ・D.I.D ・インディアン

・トライアンフ ・KTM/ハスクバーナ ・ゴーゴーカレー ・ポジドライヴ

・二輪車普及協会 ・造形社


空前の約12,000台規模

当初設けた1万台分のエントリー枠がわずか30分で募集定員に達し、約2,000台強がキャンセル待ち状態となった為、急遽平日の募集枠を拡大。

その結果、今大会では参加台数は約12,000台という空前の規模で開催とされました。

今回も、2021年以来定着している出走日指定制(土曜日)とオープン制(平日)の混合開催。

平日でも500~600台が出走するため、ステージイベントを毎日午前・午後の2回にわたって開催するなど、これまでになく濃厚な内容のSSTRとなりました。


SSTR2023の開催テーマは「旅」

11年目を迎えた今年は「さらなる10年の始まり」。

今回から、開催ごとに1つのテーマを設けることになりました。

その第一歩となる今年のテーマは「旅」。

世界を旅して様々な経験をされた多彩なゲストを毎日メインステージに迎え、旅の魅力を様々な角度から見つめました。

5月26日(金)のステージの様子

☆ ステージゲストは以下の通り

20日(土):青木拓磨  / シール・エミコ  /  西山克哉

21日(日):国井律子

22日(月):金本 幸洋

23日(火):シェルパ斉藤

24日(水):坪井 伸吾

25日(木):古川 昭夫

26日(金):三好礼子福山理子

 

スペシャルゲストはこの方々

高橋克典

夢枕 獏

27日(土)のゲストは、俳優の高橋克典氏。

高橋さんのステージ登場は2年ぶり。

当時誰もが中止を覚悟した土砂降りの中、「俳優はどんな過酷な条件下でもその役目を果たすもので、今日私は千里浜にゴールするライダーたちを出迎えるために来たんです」とステージに立たれた高橋さんの姿を覚えておいでの方も多いのではないでしょうか。

今回はスケジュールの都合であいにく愛車での参加は叶わなかった高橋さんでしたが、ゴールするライダーたちを称えながら、「次こそは僕も参加して走りたい」と笑顔。

いつかバイクでゴールする高橋さんをお迎えするのが楽しみです。

そして28日(日)に行われた「千里浜スペシャルステージ」には、小説家の夢枕 獏氏が登場。

旧知の仲である風間深志とのトークショーが行われ、2人の共通する冒険の話や、釣りの話や自然についての話に花が咲きました。

そしていつしか話は「いかにして小説が生まれるのか」という話に。

「いくつもの作品を同時進行でコツコツと書き進めていて、この世に出していない作品もまだいろいろとあるんです」など、ファンならずとも興味をそそられる話が多く飛び出しました。


 SSTR 交流シンポジウム「情熱はすべてを超えて行く」開催

21日(日)は宇宙科学博物館コスモアイル羽咋において、能登ふるさと博との連携企画「情熱は全てを超えて行く」と題したSSTR交流シンポジウムを開催。

今回のゲストにお迎えしたのは、重い病や重度の障害を乗り越えて世界で活躍するライダーの方々です。

青木 拓磨
(レーサー)
シール エミコ
(自転車冒険家)
西山 克哉
(パラリンピアン)

万障を乗り越えて突き進む冒険への情熱の源泉に触れる貴重な機会となりました。

また今回は、障がい者の目線に立ち「共に考えて行動しよう!」と、ひとつの提言を打ち出すことができ、大変有意義なシンポジウムになりました。

このイベントの詳細はこちらの記事でご覧いただけます。

情熱は全てを超えて行く

日 時:5月21日(日)10:00~12:00(9:30~開場)
会 場:宇宙科学博物館 コスモアイル羽咋

ホストコメンテーター:風間深志
ステージ司会進行  :多聞恵美


 平日は”カフェトーク”を毎日開催

今回から新たな試みとして、毎日午前10時よりゴール会場上の千里浜レストハウス内にあるSSTR CAFEで、”カフェトーク”を開催。 
ここでは前日にステージトークを繰り広げたゲストたちが再び登場。

各々の「旅」をテーマにしながら1つのキーワードを導き出し、翌日のゲストがそのキーワードをもとに旅を語るというチェーントークを繰り広げ、ゲストとの距離が近い雰囲気の中、参加者たちがじっくりと話に聞き入る光景が印象的なカフェトークになりました。​

※タイトルをクリックすると、お話の概要をご覧いただけます。

22日(月)国井 律子 23日(火)金本 幸洋 24日(水)シェルパ斉藤
「世界の旅・日本の旅」 「離れがたき旅の相棒」 「旅はテーマで楽しさ倍増」
25日(木坪井 伸吾 26日(金)古川 昭夫 27日(土)三好礼子・福山理子
「釣りと旅とオートバイ」 「旅と出会いと出来事と」 「旅・女性ならではのハプニング」

 

能登の文化を伝えたい ~歓迎パフォーマンス~

SSTRでは初回から「地域密着」を掲げ、参加者の皆さんに能登の風土や土地に根付いた文化に触れる機会を提供してきました。

その一例として、今回の千里浜メインステージでも、太鼓・獅子舞・よさこい、お囃子など、能登に伝わる伝統芸能を紹介。

今年は、ご覧の皆さんがパフォーマンスを披露しました。

アヤノチエトタク
炎太鼓

チーム成田
羽咋太鼓有志の会

千里浜町獅子舞

神子原町獅子舞

KITA舞人

中央町祇園囃子
   

羽咋市立中学校吹奏楽部 

パズル&アッパーズ

 


ステージMCはSSTRおなじみの3人

大平まさひこ 多聞恵美  徳前 藍

これまで何度もSSTRのステージ司会を務めている3人のMC。

ツボを心得た司会で、ゲストイベントからジャンケン大会、日の入り時刻のカウントダウンなど、すべての日程をスムーズに進行。

会場の雰囲気を隙間なく盛り上げてくれました。


千里浜ゴール「自治体ブース」も活況に

ゴール受付隣の「自治体ブース」には、千里浜沿いの宝達志水町・羽咋市のほか、志賀町や穴水町そして珠洲市など能登の各町が軒を連ね、町の名前が入った法被やシャツを着た自治体職員の方々が我が町の見どころをアピール。

各々の町で開催中のSSTR応援事業なども紹介もされていました。

ちなみに、今回展開された各地のSSTR応援事業がどのようになっていたのかは、こちらの記事でご覧いただけます。


自治体主催SSTR交流イベント「MOTOあらうんどNOTO」開催

自治会などが主催するSSTRの地域交流イベントは、前回の1か所から志賀町・珠洲市・穴水町の3カ所開催に発展。

バイクで奥能登の風土を身近に感じてもらうためのシリーズ企画「MOTOあらうんどNOTO」として、各地域住民の皆さんと風間深志とのトークショーと、SSTRライダーが参加する地域交流イベントが各地で行われました。
(町の名前をクリックすると、各町の開催内容をご覧いただけます。)

5月21日(日) 5月22日(月) 5月24日(水)
志賀町 珠洲市 穴水町

ライダーによる災害支援の道筋を構築

今回は自治体ブースに並んで、日本赤十字社石川県支部もブースを出展しました。

会場には日本赤十字社石川支部のランドクルーザーも

ブースでは、SSTR+日本赤十字社石川県支部+JRFのコラボステッカーが配布されました。

池田幸應 名誉教授

姉妹イベント「にっぽん応援ツーリング」を運営する日本ライダーズフォーラム(以下JRF)は、日本赤十字社石川県支部と連携し、ボランティア活動を志願するライダーに活動の道を拓きました。

日本赤十字社石川県支部のブースでは、

今回は、池田幸應氏(金沢星稜大学 名誉教授・JRF理事・SSTRアドバイザー)が日本赤十字社石川県支部とJRFとの関係を紹介。

趣旨の説明に努めました。

日本赤十字社石川県支部との連携について詳しくはこちらの記事で説明しています


「令和5年奥能登地震」お見舞い募金箱を設置

今年のSSTRの会期、5月20日から最終日の28日まで、「令和5年奥能登地震」(5月5日、M6.5)に対するお見舞い募金箱が千里浜ゴール受付に置かれていました。
 
この募金箱は6月8日(木)、風間深志によって珠洲市 泉谷満寿裕 市長に直接手渡され、 市長は「SSTRライダーのこの有り難いお気持ちを、地震被害復興のための資金として大切に使わせて頂きます」と謝意を述べられました。

気持ちのぎっしり詰め込まれた募金箱

開封せずにそのまま直接手渡されました

 
期間中に皆様からお預かりした金額は16万7,662円。
 
ご協力、本当にありがとうございました。

最終日は「千里浜スペシャルステージ」を開催

最終日の5月28日(日)は「千里浜スペシャルステージ」と題したイベントを開催。

オープニングでは、羽咋市より「羽咋市立中学校吹奏楽部」「千里浜町獅子舞」「神子原町獅子舞」「中央町祇園囃子 」「パズル&アッパーズ」の皆さんが参加ライダーを迎え、さらに石川県無形文化財指定の御陣乗太鼓も披露されました。

石川県無形文化財指定 「御陣乗太鼓」

 

この日のハイライトは、ダカール・ラリーで活躍する「HINO TEAM SUGAWARA」のレーシングカミオンによるデモ走行。

今回は、普段はSSTRCAFEに展示されている風間深志・晋之介親子がダカールラリー出場車両も、本人によるライディングでカミオンとデモ走行を行いました。

風間深志が日本人ライダー初のパリダカ出場・完走を果たした際の相棒、スズキ DR500のエンジンに火が入るのは実に40年ぶり。

単気筒の野太いエクゾースト音が千里浜に轟き、デモランと呼ぶ以上にアグレッシブなライディング、何より親子揃い踏みの走行に、会場は歓喜に沸きました。

走行後は、カミオンをドライブする菅原照仁 選手 とコ・ドライバーを務めた望月裕司 選手、そして風間深志・晋之介親子によるトークショーを開催。

左から コドライバーの望月裕司 選手 ・菅原照仁 選手

「ダカールラリーでは、レースをする間柄のライバルたちとも交流を深め仲間になること、そして困った時は助けになり、その借りは必ず返すことが重要」と菅原さん。

世界から参加するラリーストたちは、これを業(カルマ)と呼び、「これこそが”旅人の文化”なのではないでしょうか」と菅原さんは語ってくれました。

旅先で出会った人に助け助けられ。これを文化として大切にしようというお話は、「旅」をテーマにしたSSTR2023の締めくくりに相応しいものとなりました。


常に自然と共にあるSSTR

大会カラーをグリーンに統一

今回のSSTRのイメージカラーを、自然環境を意識したグリーンに統一、車体に張り付けるゼッケンやルールブックさらにはリストバンド、完走記念バッジの色もさわやかなグリーンにしています。

ルールブック

ゼッケン

フィニッシャーズバッジ

リストバンド

今年も「千里浜なぎさ再生ロジェクト」に協力

SSTRのゴール会場となっている千里浜は世界的にも珍しい「自動車で走れる砂浜」。

かつては100m以上はあったとされる砂浜も、最近では砂の流出や波の浸食を受けてその幅も狭まってきていることから、地域市民と有識者からなる「千里浜なぎさ再生ロジェクト」が保全活動を行っています。

SSTRでは初回よりこのプロジェクトに協力し、寄付の贈呈のほか、「一人ひと砂運動」を毎年実施。

最終日は、私たちを受け入れてくれた千里浜に感謝の気持ちを込めて全員で砂を撒き、これをもってSSTR2023のフィナーレとなりました。

 


データーから見る SSTR 2023

冒頭でお伝えしましたように、今回は昨年をさらに上回り、12,000台を数える大規模開催になりました。

データ;東京コンピュータサービス株式会社 (青が参加者数・オレンジ色がキャンセル待ち数)

今回の参加者を状況みると下記のようになります。

クラス エントリー
⼈数 障がい者
(内数)
台数 台数⽐
ソ ロ 約11,500 約130 約11,500 約97.5%
タンデム 約600 約15 約300 約3.0%
合 計 約12,100 約150 約11,800  
男 性 約10,700   約10,700 約91%
⼥ 性 約1,070   約1,070 約9%

 

20代以下 約820 50代 約4,980   ライダー 同乗者
30代 約1,240 60代以上 約1,780 最年少 16歳 4歳
40代 約2,940 合 計 約12,100 最高齢 89歳 74歳
参加者全体の平均年齢:48.9歳 平均年齢 48.9歳 45.2歳

統計システム協力;東京コンピューターサービス株式会社

多様性を重んじてきたSSTR。今回も障害を持つライダーが多数出走していて、特に女性ライダーの割合が全体の10%近くを占めるようになったことも特筆的です。

また、開催期間中に参加者が立ち寄った道の駅や高速道路のSA/PAの数や、平均走行距離はご覧の通りです。

完走者※1の走行データ(参考値:システム利用者のみ、入力異常値を除く)  

出走台数
約12,100台

(参考値)
平均値 最多 最少
走行距離 517.8km 1,100km※2 245km※3
獲得ポイント 24.7 ptポイント 129 ポイント 15ポイント
立ち寄り数 13.5ヶ所 76ヶ所 5 ヶ所

指定道の駅 1.8ヶ所 10ヶ所※4 0ヶ所※4
道の駅 6.9ヶ所 50ヶ所※4 0 ヶ所※4
SA/PA 4.5ヶ所 46ヶ所※4 0 ヶ所※4

※1 完走条件未達(完走条件:指定道の駅 1 ヶ所以上かつ獲得ポイント15ポイント以上)
※2 青森県下北郡大間町スタート
※3 愛知県名古屋市スタート
※4 内訳は、各項目ごとの最多/最少で、同一参加者ではない

データ;東京コンピューターサービス株式会社

今回の指定道の駅の選定は「お祭り」をテーマに、地域の祭礼にゆかりのある町の道の駅を選定しました。

この中で参加者の立ち寄った箇所の内訳を上位10位まで見てみると次の通りになります。

道の駅   SA/PA
道の駅 総立寄り数 97,724   SA/PA 総立寄り数 49,507
  道の駅名   立寄り台数
    SA/PA 名   立寄り台数
1 倶利伽羅
源平の郷
⽯川県 4,324   1 諏訪湖 SA
(下り線)
⻑野県 1,939
2 ⾼松 ⽯川県 3,536   2 双葉 SA
(下り線)
山梨県 1,253
3 万葉の⾥ ⾼岡 富⼭県 2,981   3 ⼋ヶ岳 PA(下り線) 山梨県 1,192
4 ⾵⽳の⾥ ⻑野県 2,129   4 尼御前 SA
(下り線)
石川県 1,158
5 細⼊ 富⼭県 1,766   5 ⼩⽮部川 SA(上り線) 富山県 1,062
6 ⾶騨街道
なぎさ
岐⾩県 1,730   6 南條 SA
(下り線)
福井県 910
7 パークイン
丹⽣ヶ丘
福井県 1,699   7 中央道原 PA(下り線) 長野県 879
8 ⾜柄・⾦太郎
のふるさと
神奈川県 1,652   8 有磯海 SA
(上り線)
富山県 848
9 ⽩川郷 岐⾩県 1,560   9 談合坂 SA
(下り線)
山梨県 826
10 ななもり清⾒ 岐⾩県 1,393   10 みどり湖 PA(下り線) 長野県 800

※赤字:指定道の駅
(各都道府県に 1 ヶ所設定され、参加者は最低1ヶ所以上立ち寄ることが完走条件の 1 つ)

データ;東京コンピューターサービス株式会社

それぞれの道の駅では飲食等の割引サービスなど、SSTRライダーを応援するサービスを実施していただきました。

これらが参加者の方々がその地域に興味を持つきっかけとなり、微力でも地域に貢献できたのであれば光栄です。

今回の指定道の駅、そして各駅でのサービスの詳細は、下記の記事でご紹介していました。

「SSTR2023」指定道の駅を発表します!


みんなが笑顔でゴールできる千里浜をめざして

今回のSSTRへのご参加に対し、心より感謝申し上げます。

今回は開催要項冒頭「全てのライダーが笑顔と感動のゴールを踏めるよう、運営スタッフ一同万全の準備を進めて参ります。」と参加者に向けてお約束し、ゴール会場における安全性の強化に向けて各方面と調整・協議を続けながら、千里浜のコース上で障害となりうる個所の改修・改良を行いました。

千里浜からの出口スロープを緩やかなものにしたほか、コース全体の見直し・改善に努めました。

その結果、コースの運行はスムースなものとなり、参加者からも「これほどまでに走りやすい千里浜はかつてない」など、ご好評をいただき、11年目を迎えた今回は、地域の方々からも本当に多くの『ありがとう』の声を掛けかけられ、正に参加者、主催者、世間3方良しのSSTRとなりました。

今後も、あらゆる自然条件に対応しながら、安全でより楽しい「SSTR」へとGrow UPしていくよう、惜しまず努力をしてまいりますので、SSTRの展開と発展にどうぞご期待ください。

 

 

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